J-15 四国

2013.08.26

80-17 I♡湯(香川県直島町)

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当サイトの記事のタイトルの中に文字以外の記号が入るのは非常に珍しいことで、文字化けしないかどうかちょっと心配なのですが、「あいらぶゆー」と読みます。

直島の「本村」という集落では、古民家等の建物を、現代の芸術家が丸ごとアート作品として改装してしまう「家プロジェクト」という活動が行われ、集落内にはどこか不思議な作品が7つも点在しています。このプロジェクトと直接の関係はないものの、似たようなテイストを彷彿とさせるこの「アート建築」は、そこから少し離れた「宮浦」という集落にあります。建物の全景を撮るのにも苦労するような狭い路地が張り巡らされた集落の中に、正面にパームツリーが2本立ち、様々な絵柄をごちゃごちゃとパッチワークにしたようなカラフルな建物が建っています。

そして内部は…最近流行りの「スーパー銭湯」のように広々として、様々な設備が整っている…ということはなく、浴場と脱衣場の他に余計なスペースのない昔ながらの小さな銭湯ですが、それでも脱衣場には様々な物がディスプレイされ、白を基調としたデザインの浴場もトロピカルなムードが溢れるポップな空間にデザインされています。フェイス・タオルなどのオリジナル・グッズもその辺の町の銭湯とは思えないほど充実しています。

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2013.08.25

80-16 ベネッセハウスの桟橋(香川県直島町)

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海に面したリゾート施設「ベネッセハウス」にはフェリー+バスという公共の交通手段だけではなく、クルーザー等で海から直接アクセスする事も可能らしく、この桟橋はそんな富裕層(?)のための、リゾート専用の施設です。とはいえ、この桟橋が使われる機会はやはりそうは多くないようで、案内表示の様なものはほとんど見当たらず、遠くに霞む高松の街(おそらく)以外人工的な要素の見えない、静かな瀬戸内の風景の中にぽつんと佇む、どちらかというと寂しさを感じるような桟橋です。

ところで、この桟橋、「美しい」というべきなのでしょうか?

利用する人がほとんどいないために、最低限の機能のみを備えたローコストな工作物という認識で良いのか?

それとも、周辺に点在する屋外アート作品とともに「アート・リゾート」の一部を構成すべく、シンプルな美を追求した、海に浮かぶ一種のオブジェとして鑑賞すべきなのか?

…別にわざわざ難しく考える必要もないと思うのですが(笑)、美術館内外のアートに嫌というほど触れてきたばかりの身としては、その「作品」を無意識に眺めるだけでなく、その意図するところをいろいろ哲学的に考えなければいけないような気にさせられて、ついつい深読みしたくなってしまうのです(苦笑)。

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2013.08.24

80-15 「南瓜」(香川県直島町)

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数多のアートに溢れた直島の中でもシンボルと言えるこの作品は、この一帯のリゾートの中核施設である「ベネッセハウス」から程近い波が静かに打ち寄せる砂浜の桟橋の先に、こんな感じでぽつんと佇み、島を訪れる観光客の恰好の記念撮影スポットとなっています。題材が「かぼちゃ」という、丸みを帯びていて、ちょっと野暮ったい格好なのが、逆に万人に親しまれ、愛される秘密なのでしょうか。

この「南瓜」は草間彌生さんという有名な芸術家の作品らしいです。私はここを訪れるまで彼女の事については何も存じあげていなかったのですが、世間的な知名度としては、もしかしたら、草間彌生>直島、なんでしょうか。

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2013.08.23

80-14 直島の海岸(香川県)

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直島は、岡山市から南へ約20km、本土側のフェリーの玄関口となる玉野市からは約3kmの距離に位置する瀬戸内海に浮かぶ島です。何といってもこの島で特筆すべきなのは、岡山市に本拠を置くベネッセコーポレーションが、島全体で現代美術に関わる様々な活動を展開している点でしょう。

瀬戸内海国立公園に指定されている島の南側は、画像のような風光明媚な海岸となっていますが、まずこのエリアには、施設全体が地下に埋められ、作品と建築・展示空間が不可分一体となった芸術作品と言える、世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏(※)設計の「地中美術館」が立地しています。

さらに、同じく安藤氏設計による「ホテルを備えた美術館」として、海外でも知名度の高いリゾート施設「ベネッセハウス」が建ち、その周辺の林間、浜辺といった屋外空間には数々の芸術作品が展示されるなど、エリア一帯が自然・建築・アートが共生する「アート・リゾート」となっています。ちなみに画面右端に見えている地面に突き刺さった船尾のような物体もアート作品の一つです。

この海岸の風景は、私が生まれ育った関東地方とは空の色、海の色、土の色、植生が微妙に異なっているので、まるで海外、たとえば地中海やカリブ海のリゾートにでもやってきたような気分になります。そして自然がそのまま残され、安藤氏によるコンクリート打ちっ放しの建築群はストイックで洗練され、屋外にアート作品が散在する一帯の風景には知的でアーティスティックな雰囲気が漂っているなど、リゾート地にしては観光俗化されず、商業主義に侵されていない感じがするのが、新鮮です。

※関連バックナンバー
 56-1「東京メトロ副都心線渋谷駅」52-3「淡路夢舞台」
 49-4「淡路夢舞台」28-6「天保山ハーバービレッジ」

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2009.10.07

73-7 JR高知駅(高知市)

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鉄道で高知に降り立って、初めて目にするのがこの風景です。

高架化にともなって、2008年に完成したばかりのこの駅舎は、JR四国の駅の中で最初に自動改札機が導入されたという、モダンで都会的な空間です。

そして何より特徴的と言えるのが、駅舎全体が木製のドームで覆われていることでしょう。この木材には地元の杉の木が使われているそうで、林業県である高知の地域性をアピールする役割も担っています。(市街地中心部には、同様に木製のアーケードで覆われた商店街もあります。)現代的な中にも、懐かしさとあたたかみのようなものが感じられる駅です。

7回にわたってお送りしてまいりました「アーバン・ツアーズ 2009秋の祭典SP 四国の風景」も今回で最後です。アクセスいただき、ありがとうございました!

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2009.10.06

73-6 日曜市(高知県高知市)

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高知の中心市街地では、ほぼ毎日のようにどこかで市が立っているようですが、その中でも最も大規模なのが、高知城に通じる並木道・追手筋の片側車線を開放し、1km以上にも渡って行われるこの「日曜市」です。

東側から入っていくと、さほど幅の広くない道の両側には背の低いテントが所狭しと並び、陰になって薄暗いその狭い隙間を人混みが静かに、ゆっくりと進んでいくという不思議な雰囲気です。売られているものは様々ですが、特に食べ物には高知の地域性が感じられて非常に興味深かったです。なぜか餅を中心とした和菓子を売る店が妙に多かったり、生姜を入れて飲む「冷やし飴」なる不思議な飲料が売られていたり、極め付きは「田舎寿司」です。魚の代わりに、タケノコやこんにゃく、みょうがといった山の幸を乗せた「寿司」で、見た目はなかなかきれいなのですが・・・果たしてそんなものが美味いのでしょうか・・・? ちょっと気になります。

そんな日曜市も、画像のように城の入口に近い西側の方では、強い日差しと、よく生い茂った並木の下で、カラフルなパラソルを立てて植木や花を売る店なども増えてきて、空間がちょっと開放的になり、南国の街らしいムードが感じられるようになります。

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2009.10.05

73-5 桂浜(高知県高知市)

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この高知市内にある観光地は「月の名所」なんだそうです。・・・月なんてどこで見たって同じ形では?と思い意味がわからなかったのですが、実際行ってみると、この画像を撮影した小さな神社のある小高い岩場が描くスカイラインや、カーブする波打ち際を額縁のように見立てると、月も格好よく見えるのかもしれない、などと思いました。海水浴に適したビーチではないようですが、外海に直接面した浜に打ち寄せる、透き通った色の波は激しく、心地よい響きを奏でていました。

あと、坂本龍馬の像が建っているので、龍馬好きの方にとっては聖地なんでしょうね。私は特に興味がないのですが・・・。

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2009.10.04

73-4 長生沈下橋(高知県四万十市)

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「日本最後の清流」四万十川流域の風景です。

「沈下橋」とは、この地域によく見られる、増水時に川に沈んでしまうように設計された欄干のない橋のことで、四万十川流域らしい景観資源となっています。

画面右側の河川敷に白いトラックが停まっているのが小さく見えているかと思いますので、スケール感を確認していただきたいのですが、欄干のない橋というものは風景の中で実にシンプルに見えて、山や川といった大自然に心身ともに委ねているといった、そんな印象があります。

幅員3mほどのこの橋を、実際に自転車で渡ってみたのですが・・・橋の上で車とすれ違う時には、そうそう落ちることはないとはわかっていても、なかなかの恐怖感が味わえます。高所恐怖症の方には渡るのをあまりお勧めできない橋ですね。

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2009.10.03

73-3 ポコペン横丁(愛媛県大洲市)

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大洲は「伊予の小京都」と呼ばれる城下町です。人口は5万人足らずで、「小京都」「城下町」とは言え、市街地は小ぢんまりとしていて、1時間もあればすべて歩き回れてしまうほどです。遠方からわざわざこの街だけを目指して訪れるほどの観光地ではないと思うのですが、松山や、前回(73-2)取り上げた内子を訪れたついでに立ち寄る分には、歴史の趣きが感じられるなかなか魅力的な街なのではないかと思います。

そんな大洲の街なかに突如現れる、昭和30年代の横丁の雰囲気を再現した小さなテーマパークのような空間が、このポコペン横丁です。昭和を感じさせる風景の中で、当時の昔懐かしい駄菓子屋の食べ物や、TVゲーム等なかった頃の子供の遊びが楽しめる、この街の静かでのんびりとした空気感にマッチした楽しい小宇宙です。

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2009.10.02

73-2 八日市・護国の街並み(愛媛県内子町)

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内子町は、愛媛県の県庁所在地・松山から約40km南西に位置しており、その中心部であるここ「八日市・護国」地区では、ハゼの流通で財を成したという商家の古い街並みが残されています。

ここでも全国の他の地域のケースと同様、古い街並みは土産物屋や飲食店となっていて多くの観光客が訪れるいわゆる「観光地」となっています。・・・私も全国各地をそれなりに旅してきて、この類の風景をあまりにも見慣れて飽きてきてしまったのか、嫌いではないのですが、不感症というか、それほど魅力的とも思わなくなってきてしまいました。特にこの内子が悪いというわけではないのですが・・・。

ただここの「白壁」は、白というより、若干柔らかで、温かみを感じるクリーム色っぽい色合いなのがいいですね。ちょっとドイツ・ロマンティック街道のローテンブルクの街並みを連想しました。

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