J-3.2 神奈川

2006.04.26

2-7 日本大通り(横浜市)

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延長は500mもなく、交通面での重要性は大きくないはずなのですが、幅員は36mもあり、横浜都心部の都市構造上とても重要な軸となっているのがこの日本大通りです。
まず名前からして「日本」と大上段に構えています。横浜スタジアムのある横浜公園から港に向かって延びる道で、沿道には県庁や地方裁判所、日銀支店などエラそうな施設が立地しています。明治12年にお雇い外国人の設計により造られた日本初の西洋式街路で、かつての外国人居留地と日本人居留地を分ける境界になっていたなど、歴史的にも意義の大きな通りとして、2004年に開通した地下鉄(みなとみらい線)の駅名にも採用されました。
横浜市ではこの通りのシンボル性を大いに意識しているようで、2002年には、広い幅員を生かし歩行者空間を拡幅する再整備を行いました。植栽帯を囲むフェンス(ベンチを兼ねている?)のデザインも繊細で洗練されていますね。
通りの延長上には大桟橋があり、かつては港の見える通りだったはずですが、現在は突き当たりに民間の倉庫が立ちはだかって見えません。港への視界が確保されれば、この通りの都市軸としての価値はさらに高まるのでしょう。

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2006.07.29

8-6 汽車道(横浜市)

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ご覧のとおり、両側を水面に挟まれた、水上を渡るプロムナードです。横浜都心部の玄関口・桜木町駅から、この道の先をずっと辿れば、赤レンガ倉庫、山下公園、元町、港の見える丘公園といった、横浜の有名な観光スポットへ、港の景色を楽しみながら歩いて行くことができます。
この道の最大の特徴は、その名の示すとおり、横浜港へと通じるかつての貨物鉄道の線路敷を活用していることで、トラス組みの鉄橋や、ボードウォーク(枕木をイメージ?)に埋め込まれた2本のレールといったデザインに、そんな歴史を伝えようという意図が感じられます。
ここはまた、水面越しに高層ビル群、遊園地の観覧車やローラーコースター、現役当時のままの状態で保存されている巨大帆船(日本丸)など、再開発地区「みなとみらい21」の全景が望めるベスト・スポットでもあります。「運河パーク」と呼ばれる突き当たりの公園の、夜のイルミネーションも華やかです。横浜のウォーターフロントを観光するなら、決してはずせない散策ルートではないでしょうか。

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2006.08.19

10-3 プラットフォームのサイン(神奈川・小田急電鉄小田原駅)

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時間帯によって異なる、複雑なプラットフォームの運用についての情報が、順を追って、非常に見やすく、わかりやすく整理されています。そして何より、時間帯を示す太陽と月のアイコンやエクスクラメーション・マーク(!)がかわいらしく、ユーモラスです。文字とアイコンで右脳と左脳へ同時に訴えかける優れたサイン、と言ってしまったら大げさでしょうか?

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2006.09.21

12-2 ラ・チッタ・デラ(川崎市)

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2002年にオープンした、全国一の入場客数を誇るシネコンを核とした商業施設です。東京と横浜に挟まれていまいち影の薄い川崎にとって、いちばんのトレンド・スポットと言えるでしょう。来る28日には川崎駅西口に新たな商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」もオープンします。ここ数年川崎駅周辺には商業施設や音楽ホールなどが次々と開業し、地下街や駅ビル、百貨店が相次いでオープンした80年代後半以来の、第2の大変革期を迎えているように思います。
このラ・チッタ・デラは米国や日本で様々なショッピング・モールを手がけたジョン・ジャーディ氏の設計によるもので(2006年6月・6-2「ホートン・プラザ」も同様)、狭い路地が螺旋状のスロープとなって上層部へ導かれていく全体構成が個性的です。イタリアの山岳都市をモチーフにしたデザインだそうですが、単なるコピーに留まらず、本物を超えた魅力的なオリジナルを作り上げているように思います。
ここの建物は、まるで小さな家が街並みを構成しているかのように細かく分節化され、手前は低く、奥に行くほど高く、いちばん高い所にはチャペルが配置されています。壁の色は上へ行くほど褪せていて、空に向かってフェード・アウトしていくようです。そしてこのように、デッキの上など高い所からも魅力的に見えるようにデザインされています。
高密な都市環境の中に立地しているので、智恵子が言うところの「ほんとうの空」はここにはないかもしれませんが、ビルで切り取られた都会の空にしては、なかなか楽しい風景だとは思いませんか。

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2006.09.23

12-3 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市)

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画像を見ただけでは、ここがいったいどういう場所なのか、見当がつかないかもしれませんね。緩やかな起伏のあるボードウォークが砂丘のように果てしなく続いています。足下に配置された銀色の筒状の物体は、そして2本の柱で支えられた板は、いったい何のためにあるのでしょう? 空間全体が抽象芸術のように感じられます。
ここはその名の通り、横浜港に突き出した桟橋上に設けられた客船ターミナルです。建物の天井は複雑に折れ曲がった板状になっていて、ここはその屋上部分にあたり、巨大な広場として一般に開放されています。設計は国際コンペによって選ばれた外国人建築家によるものです。やはり日本人からはこういう大胆な発想は生まれないのでしょうか。あるいはそれを生かす土壌がないだけなのか・・・。
地上からの高さはそれほどありませんが、周囲に遮るものが全くないので、空がとても広く感じられます。もちろん港なので、海や船の景観も満喫できます。横浜の街も一望できる、私のお気に入りの場所の一つです。

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2006.11.22

16-3 テーマパークのような住宅街(横浜市瀬谷区)

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2004年春に放映された、阿部寛さん主演のテレビドラマ「アットホーム・ダッド」のロケ地として使われた住宅街です。放映が分譲開始の時期と重なり、ドラマ自体もヒットしたので、ディヴェロッパーにとってはとてもよいプロモーションになったのではないでしょうか。
この大規模開発では、街並みが南欧風のテイストで統一されています。そして高層の集合住宅棟が敷地の外側をぐるりと取り囲んでおり、外界の醜い風景は一切目に入らないようになっています。スケール・メリットを生かした共用施設なども充実しており、まるでテーマ・パークの中にいるようです。上品な趣味とは言えないかもしれませんが、こんな環境の中で暮らしていれば毎日幸せな気分でいられそうな気がします。
ただ、問題だと思うのは、通勤・通学などで、この環境から外に出なければならない時です。たとえばここが全体的に景観が美しく整備されたニュータウンの中の一地区の開発であれば、周囲の景観との間にそれほどギャップを感じずに済むのかもしれませんが、この街は工場・倉庫群という、どちらかというと住宅地としては好ましくない環境の中に立地しています。街から一歩外に出るたび、夢の世界から憂鬱な現実に引き戻されてしまいそうな気がして、他人事ながら心配です。

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2006.11.27

16-6 生け垣が魅力的な住宅街(川崎市麻生区)

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東京では人気の鉄道沿線として知られる小田急線・新百合ヶ丘駅の周辺一帯は、良好な戸建住宅地が多く開発された比較的高級な郊外住宅地ですが、その中でもこの住宅街の環境の良さは群を抜いていると思います。
まず、街路と住宅の間に、単に「生け垣」と呼ぶにはあまりにも立派な、ヴォリュームのある植栽帯が設けられています。ケヤキの高木も植えられ、実に緑が豊かです。
街路は「外界」とは異なる、やや明るい色のアスファルトで舗装され、一部にはタイルも貼られて植栽帯や敷地内との空間的な一体感を醸し出しています。また、街路が緩やかな坂道になっていて、なだらかなカーブを描いているのも、直線的な道より景観的に魅力的で、ゆとりが感じられます。実際、街路をカーブさせてしまうと、その分宅地面積の割合が減り、敷地形状が不整形になる分、建物の建てにくいデッド・スペースが増えてしまうわけですから。

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2006.11.28

16-7 山の上の「庭園住宅」(神奈川県逗子市)

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「庭園住宅」は私が考えたコピーではなく、実際に住宅地に付いている名称の一部です。
ここは、湘南という保養地として古い歴史を持つ地域の、相模湾や富士山の眺めに恵まれた山の上にある、超高級邸宅街です。一つひとつの住宅が大きいことは画像からも窺えることでしょう。住み込みのお手伝いさん専用の部屋なんかもあるんでしょうか? 住宅はどれも思い思いのデザインで建っていて、車寄せに高級外車が2台停まっているような家もあり、ここは日本のビヴァリーヒルズか?、という感じです。かといって、バブルの徒花として知られる「チバリーヒルズ」のようなけばけばしさはなく、風景としてしっかり地に足がついているのは、湘南という土地柄と、時間の蓄積によるものなのでしょう。豊かな緑の茂り具合や、歩道のタイルの隙間からわずかに生える草にも、歴史の重みが感じられます。
大企業の重役のような方々が、ここから毎朝グリーン車で都心へ通勤しているのでしょうか? それとも黒塗りの社用車でしょうか? そもそも通勤なんてしないのでしょうか?  ここにお住まいの方々のライフスタイルは、下層社会に生きる私には想像もつきません・・・。

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2006.12.06

17-3 新港サークルウォーク(横浜市)

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この歩道橋の平面形状はその名のとおり、交差点の4つ角を結ぶ最もシンプルでスムーズな図形である楕円を描いています。橋は商業施設「ワールド・ポーターズ」の2階に接続して、横浜都心部の玄関口・桜木町駅から始まり、人気の観光スポットである赤レンガ倉庫方面へと続く、海沿いのプロムナードの一部を形成しています。
プロムナードのルートは、かつて横浜港へと通じていた貨物鉄道のルートと重なります(2006年7月・8-6「汽車道」参照)。というわけで、そんな歴史性を反映して、この歩道橋は鉄橋をイメージしたトラス組みのシンボリックなデザインとなっています。まあ、ちょっとごつい感じもしますが。こんな急カーブの鉄橋も不自然ですし・・・。

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2007.01.22

20-4 来往舎(横浜市・慶應義塾大学日吉キャンパス)

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東急電鉄東横線の日吉駅前に広がるこのキャンパスは、駅から奥へと上っていく緩やかな斜面上に位置しています。
「来往舎」と呼ばれるこの棟の1階は、大きなガラス面のおかげで視覚的に外と内が完全に一体的に感じられます。そしてさらに、建物の外の地形に合わせて、建物の床全体も緩やかな斜面になっていて、とても面白いと思います。なんだか段差に腰掛けている学生たちの姿が、芝生という緑の絨毯の上でくつろいでいるようにも見えてきます。

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2007.01.24

20-5 ソリッド・スクエア(川崎市)

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シリーズ後半は、商業・業務施設のアトリウムをフィーチャーしていきたいと思います。
外部空間とのつながりを意識する、というより、まるで外部空間そのものを建築の内部に造ってしまったようなのが、このオフィスビルのアトリウムです。屋内に浅く水を張った広い池を設け、その周囲にベンチを配している様子はあたかも公園のようです。別に噴水のように何か見るべきものがあるというわけではないのですが、広い水面という誰も足を踏み入れることのない空間には、それだけでも人の心を癒す効果があるのでしょうか。
それから、ガードマンの方がいらしたので、あまり堂々と写真を撮れなかったのですが、この画面より左側には、巨大な岩石群が一列に並べられています。岩の列を辿っていくと、それはガラスの壁を越えてさらに屋外へと続いています。そんなところにもアトリウムの中に屋外空間を引き込もうとした意図が感じられます。

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2007.02.14

21-6 小田急電鉄小田原駅(神奈川県)

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小田急電鉄に加え、箱根登山鉄道も乗り入れている、一大観光地・箱根のゲートシティとなっている駅です。以前はどこか田舎臭い雰囲気が漂っていたのですが、すっかり立派な駅に生まれ変わりました。
日本ではプラットフォームと跨線橋、それぞれ別に屋根が架かっている駅が多いですが、ここでは駅全体に大屋根が架かり、国際空港のターミナルのような明るく開放的な空間になっています。
小田急電鉄は近年、駅のリニューアルにかなり力を入れているように感じます。プラットフォームの待合室、エスカレータ・エレベータの設置やトイレのバリアフリー化・多機能化等はもちろん、床や壁は清潔で美しいタイル貼り、照明は柔らかな電球色となり、サインは洗練され、ちょっとしたコンビニほどの広さと品揃えを誇る売店はウッディな雰囲気で、インターネット・カフェも入居させるなど、駅全体にショッピング・モールのような華やかさすら感じられます。建築的にもガラスを多用してみたり、風力発電や太陽光発電を導入するなどノリノリです。人口減少時代を見据え、沿線としてのブランド性の確立を目指しているのでしょうか。

※関連バックナンバー
 2006年8月 10-3「プラットフォームのサイン」

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2007.05.16

27-8 中華街のオープン・カフェ(横浜市)

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世界最大のチャイナタウン・横浜中華街の、通りに面してテラス席が設けられたカフェのショットです。色とりどりのエスニックな中華街の景観を眺められる、現代的・西洋的なオープン・カフェの内装のミスマッチな感覚がおしゃれで、ちょっと欧米のチャイナタウンに来たような気分が味わえます。

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2007.05.18

27-9 赤レンガ倉庫のオープン・カフェ(横浜市)

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赤レンガ倉庫は、明治末期~大正初期にかけて造られた歴史的な建物を活かし、2002年、商業施設としてリニューアル・オープンしたものです。

写真は広場に面した設けられたテラス席で、歴史の重みを感じるレンガの外壁と、そこに付け足された現代的なアルミとガラスの開放的な空間のギャップが、時空を越えた非日常性を演出しています。

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2007.05.22

28-1 赤レンガパーク(横浜市)

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まずは、ウォーターフロントと言えば、横浜かな、というわけで・・・。

先日取り上げたばかりの(※)赤レンガ倉庫の周囲には広々としたオープン・スペースがあり、イヴェント等もよく開催されています。その広い空間も、さすが国内第2位の大都市、そしてメジャーな観光都市だけあって、大勢の人で埋め尽くされています。対岸には、ダイナミックな工場や倉庫等の風景が広がり、横浜の産業都市としての側面をも見せてくれます。

港町のイメージが強い横浜ですが、よく考えてみたら水辺に近づける場所といえば、割と最近まで定番観光スポット・山下公園くらいしかありませんでした。みなとみらい21の大規模な開発によって、この赤レンガパークをはじめ、横浜にはずいぶん楽しい水辺が増えたものです。

※関連バックナンバー
 2007年5月 27-9「赤レンガ倉庫のオープン・カフェ」

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2007.05.23

28-2 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市)

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前回(28-1)の赤レンガパークからは、水面を隔ててわずか100mほどの距離です。

ここは横浜港に突き出した細長い桟橋なので、船に乗らなくとも海の方から見た横浜の街の風景が楽しめる、私のお勧めのヴュー・スポットです。

画面に映っているのは、山下公園の緑、氷川丸、そしてマリンタワーという、横浜の昔ながらの観光を象徴するような3点セットです。氷川丸も、マリンタワーも、みなとみらい21の開発の影響か、ずいぶん影が薄くなり、経営が難しくなってしまったようですね・・・。

※関連バックナンバー
 2006年9月 12-3「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」

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2007.05.24

28-3 横浜八景島シーパラダイス(横浜市)

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「横浜」を名乗ってはいますが、市域のほぼ最南端、都心部から10kmほど離れた地域に立地しています。面積約24haの八景島は、工場や港湾用地としてではなく、最初からレクリエーション施設整備のために埋め立てられた人工島なので、海岸線の形状からしてテーマパーク仕様に造られており、島内は人工的なリゾート純度が極めて高い、浮かれた雰囲気が漂っています。水族館や絶叫マシン等様々なアトラクションがありますが、島への入場じたいは無料なので(その分アトラクション料金が高めな気がしますが)、一銭も払うことなく遊園地気分が味わえます。

画像は「ベイマーケット&レストランプラザ」と呼ばれる一角で、水面を囲むようにボードウォークが整備され、賑わっています。水面上では様々なイヴェントも開催されており、一帯は島の中心市街地の広場のような位置づけにあるのでしょう。

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2007.05.25

28-4 ヴェルニー公園(神奈川県横須賀市)

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「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~♪」というわけで、横浜の次は横須賀にやってきました。前回(28-3)の横浜八景島シーパラダイスからは5kmほど南下しています。

東京湾に面した横須賀市では、海岸線に沿って「10,000mプロムナード」という遊歩道と、拠点となる公園をいくつか整備しており、JR横須賀駅前に位置するこのヴェルニー公園は、その起点にあたっています。

「ヴェルニー」とは、横須賀の近代化に尽力したいわゆる「お雇い外国人」の名前で、彼の功績を讃え、彼が造った造船所のあった地区に、彼の出身地であるフランス風の庭園を整備したのがこの公園です。この水域は横須賀という海軍の港町らしく、米軍の戦艦が行き交う独特な風景が見られ、「都市景観100選」にも選ばれています。

・・・と書いておきながら、画像にはフランス風庭園や米軍の戦艦のかけらもなく、水面すらあまり映っていませんね(笑)。実はこの画像は、正面に見える「ベイスクエアよこすか」と呼ばれる再開発地区の、「ショッパーズプラザ」(以前のダイエーのマークが見える建物)から故・丹下健三氏設計による高層ホテル(最近まで「横須賀プリンスホテル」だった)に至るスカイラインがなんかかっこいいな、と思って取り上げたものです。

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2007.07.06

31-3 ザ・プリンス箱根(神奈川県)

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以前の名称は「箱根プリンスホテル」です。プリンスホテル・グループは事業の再編に伴って、2007年からチェーンが所有するホテルのグレード別分類を始めました。最上級ブランドにあたる「ザ・プリンス」の名称が冠せられたのはわずか4ヶ所で、その一つがこの「ザ・プリンス箱根」です。つまりグループにとってのフラッグ・シップ的な位置づけがなされているということでしょう。

まあ、この画像を見ていると、この立地なら、と納得してしまいます。ホテルの庭先には芦ノ湖が、まるで敷地の一部のような感覚で広がっているのですから。富士山もきれいに見えます。だいたい真夏に撮った画像だというのに、この清涼感はなんなのでしょう。避暑地としての箱根のブランド力も再認識させられます。

この立地を最大限に生かしたい、ということで、ホテルは最近客室のベランダで朝食が楽しめるサーヴィスを始めたそうです。・・・まあ、どうぞご勝手に、という感じです(笑)。どうせ私には一生泊まれないような所ですから、関係ありません(笑)。

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2007.08.22

34-5 横浜情報文化センター(横浜市)

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かつてここには、昭和4年に建てられた、4階建ての「横浜商工奨励館」があり、長らく閉鎖されたままになっていました。しかし、ここは横浜の都心の一等地。土地は有効利用したい。でも歴史を感じさせる景観は残したい・・・そんなわけで、旧い建物はファサードだけを残して、奥に高層ビルを建てたのが、2000年にオープンしたこの情報文化センターです。新しいビルとはいえ、デザインは温かみのあるトラディショナルな感じで、旧い建物との調和が図られています。内部も一部保存されていて、重厚な階段や貴賓室などに当時の面影が偲ばれます。

横浜の都心部には近代建築が多く建てられ、このような形で保存・活用されているケースもよく見られます。それぞれの建物は夜になるとライトアップがされています。横浜を散策する機会があったら、海沿いばかりでなく、是非通りを一本中に入って、クラシカルな建物めぐりを楽しんでみてください。

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2007.10.18

38-2 元町ショッピングストリート(横浜市)

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バッグの「キタムラ」等、全国的にも名を知られる商店が本拠を構え、1970年代には「ハマトラ・ファッション」の発信基地となった(んですか? あまり詳しくないんですが・・・)、横浜を代表するおしゃれな商店街で、ショッピングの面での魅力もさることながら、魅力的な街路空間というハード整備の面でも、先駆的な取り組みを行ってきました。

もともとここは幅員がわずか8mしかない道路で、店先に連続する路上駐車が通りの景観を阻害する等の問題を抱えていました。そこで、ゆとりある歩行空間の確保のため、各商店は建て替えの際に敷地内の1階部分を1.8mずつセットバック(壁面後退)させるという協定を結び、20年以上もの歳月をかけて、通り全体に連続した歩行空間を生み出しました(2階部分がせり出してアーケードのようになっているのは、そのためです)。

さらに公共空間である道路の整備に際して、1.25m幅の歩道が新設されたので、セットバック分と合わせて実質上「歩道」の幅員は3.05mとなりました。電柱・電線は撤去され、車の速度抑制と景観の変化を狙って車道を蛇行させ、停車帯を左右交互に配置するという工夫もなされました。元町のハイセンスなイメージに合うよう、路面は石畳に舗装され、街路灯やベンチなどの「ストリート・ファーニチュア」(※)の材質も、高級な質感のものが置かれています。

・・・このように、ショッピングに興味のない人種にとっても、散策しているだけで楽しくなるような通りを造ってくださったことに、私は感謝したいと思います。物を買って街にお金を落とすということはできませんが、ここを積極的に歩くことで、少しでも賑わいづくりに貢献できれば、とは思っております(笑)。

※関連バックナンバー
 2007年4月 #26「街の小道具」

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2007.12.19

42-2 湘南台文化センター(神奈川県藤沢市)

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以前コマーシャル・フィルムにも出演された、著名な建築家の長谷川逸子氏によるこの施設の前庭には、地形、あるいは植物といった自然が、デジタルな形態で表現されているように思います。無機的な素材が生命を持って成長するとこんな風になるのかな、という感じで、ちょっと不気味ですし、触ると痛そうです(笑)。ある意味未来を感じる風景ではありますが、こういう未来には当分なってほしくないな、なんて思わされる風景です(笑)。

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2008.02.10

45-6 ラ・チッタ・デラ(川崎市)

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3回連続でジョン・ジャーディ氏設計の商業施設をフィーチャーしております。

施設内部の、螺旋状に昇っていく緩やかなスロープ状の通路の画像です。そこから見える風景は、細かく分かれた建物の外壁が様々な面を向けており、とても複雑です。この施設の外観というか全景、および概要については以前にも取り上げておりますので(※)、そちらも合わせてご覧ください。

前回、および前々回の投稿記事(45-445-5)で「キャナルシティ博多」以降のジャーディ氏のショッピング・モールはどれも同じに見えてつまらないと言いましたが、ここは一味違いますね。他の施設がどちらかというと近未来を感じさせるようなダイナミックなデザインなのに対し、イタリアの山岳都市をモチーフにしたと言われるここのデザインにはどこか懐かしい、繊細さのようなものが感じられます。これには敷地規模の小ささやシネコンを主体とした商業施設であるという用途の違いも関係しているのでしょう。いずれにせよ、川崎というマイナーな都市にあるシネコンが2003年から4年連続で観客動員数・興行収入日本一の座を保ってこられたというのは、ジャーディ氏がデザインしたこの空間の魅力に負うところも大きいのではないかと思います。同じ映画を、同じ料金で見るなら、少しでも楽しい雰囲気の場所で見たいじゃないですか? (2006年末、川崎駅前に3つ目のシネコンが開業し、競合がさらに激しくなったので、2007年も日本一になれたかどうかは微妙なようですが・・・)

※関連バックナンバー
 2006年9月 12-2「ラ・チッタ・デラ」(J-3.2 神奈川)

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2008.02.12

45-7 ビナウォーク(神奈川県海老名市)

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このショッピング・モールは、前回までの記事(45-46)でさんざん取り上げたジョン・ジャーディ氏によるものではありません。この施設を設計されたのは、国内ではかなり以前から個性的な商業施設のデザインで定評があった方なのですが、2002年に開業したこの施設のデザインは、「キャナルシティ博多」の成功の影響を多分に受けているように思います。明らかに(笑)。言わば「和製ホートン・プラザ」といったところでしょうか。ローコストな感じと、デザインじたいの安っぽさがやや気にならなくもないですが・・・。

この施設は、曇り空をものともしない派手な蛍光色の色づかいが特徴です。上層階へ行くほどセットバックしていく階段状の店舗群の上空に大屋根がかかっている姿はサッカー・スタジアムを彷彿とさせるものがありますね。

ちなみに、ショッピング・モールの前庭のように見える広場空間は、「海老名中央公園」というれっきとした都市公園で、「ビナウォーク」は公園をコの字型に取り囲むようにして建っており、公園を跨いで反対側の棟に渡れるデッキが設置されているなど、両者は空間的に一体整備されています。公園の隣接は商業施設に潤いを、商業施設は公園に賑わいをもたらしていて、理想的な相乗効果が得られているように思います。海老名駅前に立地するこの施設が人気を博す一方で、隣接する厚木市中心部の商店街は、施設開業後客を奪われてすっかり寂れてしまった、という話も聞きました・・・。

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2008.03.02

47-1 大倉山エルム通り(横浜市)

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東京郊外の、私鉄沿線の駅前の、よくある商店街です。・・・街並みがほぼギリシャ神殿風に統一されていることを除けば!

数あるネタ元の中から、なぜこの建築様式が選ばれたかというと、一応根拠はあって、町名・駅名の由来である近隣の丘の上に、街のシンボルであるギリシャ神殿風の洋館「大倉山記念館」(「大倉精神文化研究所」として昭和7年に設立)が建っているから、ということらしいです。

しかし、沿道に並ぶ小規模な店舗の一つひとつに、構造と無関係に重厚な円柱がわざわざ付いているというのは、いかにも大袈裟です。ギリシャにだってこんな街並みは存在しないんじゃないでしょうか。そしてギリシャ神殿風の米屋、ギリシャ神殿風の畳屋・・・正気の沙汰とは思えません(苦笑)。日本人って、意外とユーモアのわかる民族なんですね(笑)。

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2008.03.14

47-7 横浜ベイサイドマリーナ(横浜市)

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横浜市南部のウォーターフロントに立地する、日本におけるアウトレット・モールの草分け的存在「横浜ベイサイドマリーナ ショップ&レストランツ」の風景です。この施設には、「(米国東海岸の、観光・リゾート地として有名な)ナンタケット島の捕鯨船が、助けた赤ちゃん鯨に導かれて横浜に漂着し、乗っていた漁師たちがこの地に棲みついて、故郷ニューイングランドの港町に似せた家が立ち並ぶ町を造った」というコンセプト・ストーリーがあるそうです。・・・どうぞご勝手に(笑)。

それはともかく、アウトレット・モールというのはその性格上、どうしても建物はローコストであることが求められます。そういう施設にとって、ツーバイフォー工法のような簡素な木造建築で構成される米国東海岸風の街並みというコンセプトは、非常にマッチしていたのかな、と思います。これが「宮殿風」や「城郭風」だとしたら、実物との出来上がりのギャップがあまりにも大きくて、興醒めしてしまうかもしれませんので。

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2008.04.27

50-8 四季の径(横浜市)

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横浜の郊外に鉄道会社が開発した高級住宅街「緑園都市」の中を通る歩行者専用道路で、両側にはお屋敷の庭を思わせるように、様々な色どり、形、大きさの木々が植えられています。

この道は、延長上に駅が見えていることからわかるように(画像はクリックすると拡大します)、鉄道が通るトンネルの上に沿ってルートが設けられています。必然的に駅に通じる最短経路となるわけですから、車を気にせず、その名の通り四季の移ろいを感じながら歩ける、安全で快適な通勤・通学路として機能していることでしょう。

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2008.04.29

50-9 段葛(神奈川県鎌倉市)

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古都・鎌倉のシンボル、鶴岡八幡宮から由比ヶ浜へ一直線に伸びるメイン・ストリート「若宮大路」の中央に、土手のように小高く築かれた参道で、源頼朝が北条政子の安産を祈願して造ったものと言われています。

この道を歩いていると、目線が高くなるので気分がよく、桜のトンネルは神聖な空間に向かうアプローチとして、高揚感をもたらしてくれます。

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2008.06.04

53-2 ビナウォーク(神奈川県海老名市)

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当施設の概要については、以前にも取り上げておりますので(※)、そちらも合わせてご覧ください。
大屋根を支える柱は鮮やかな赤に塗られて存在感をアピールしています。逆に、斜面上の街並みのような店舗群の外壁は、ランダムに塗り分けながらも、色はいずれもパステル・トーンの範囲内におさまった4種類程度に絞られ、大屋根と柱の構造を引き立てています。様々な色が使われながら、塗り分け方には明確な意図が感じられます。


※関連バックナンバー
 2008年2月 45-7「ビナウォーク」

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2008.06.14

53-7 瀬谷区の住宅街(横浜市)

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地区の詳細については、バックナンバー(※)をご覧ください。
暖色系のパステル・カラーに塗り分けられた街並みは、洋菓子のようにどこか甘口な風景です。
この風景を見ていると、ディヴェロッパーにとって、住宅とはあくまで商品なんだなぁ、と改めて強く感じさせられます。だから販売時点のインパクトが勝負で、そのためにパッケージ・デザインはキャッチーなものでなければならない、という訳です。ただ、住宅はあくまで、景観を構成する要素としてその場所に何十年も永続的に存在していく訳で、長い目で見ればもうちょっと見飽きない、地域に馴染んだデザインの方がよいのかな、という気もしますが。


※関連バックナンバー
 200611月 16-3「テーマパークのような住宅街」(J-3.2 神奈川)

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2008.07.16

56-2 みなとみらい線新高島駅(横浜市)

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地下鉄の駅のデザイン化に関しては、前回(56-1)取り上げた東京メトロ副都心線より、4年前に開業したこちらの横浜高速鉄道・みなとみらい線の方が「先輩」にあたります。みなとみらい線各駅の内装デザインはどれも、駅の立地する地域の個性を反映した、たいへん凝ったものになっていて、隣り合った駅でも全く違った雰囲気が味わえます。横浜の都心部という、エリアごとの「キャラが立っている」地域だからこそなせる技なのですが、さすがは古くから都市デザインに取り組んできた横浜市が出資する鉄道会社だ、と思わされます。「こんなに金かけて大丈夫なのかな?」と心配するくらいなのですが、莫大な地下鉄の建設費全体と比べたら、ほんの微々たるものらしいです。わかったような、わからないような理屈ですが・・・

ほんとうはこのシリーズで一駅ずつご紹介したいくらいなのですが、今回フィーチャーするのは、今のところ沿線で最も地味な(唯一、各駅停車しか停まらない)駅、新高島駅です。

この駅のプラットフォームのコンセプトは「深海」らしいです。地下空間というと、とにかく明るく造ろうとする傾向が強いように思うのですが、ここは暗さを強調するかのように、漆黒とネイヴィー・ブルーが支配する空間で、クールな大人の雰囲気を漂わせています。そして、全体的に暗い割には天井がとても高く、どこか爽快さも味わえます。

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2008.08.02

57-1 クイーンモール(横浜市)

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186haにも及ぶ、横浜都心臨海部の再開発地区である広大な「みなとみらい21」には、3つの主要な歩行者軸が設定されています。そのうち旧来からの横浜都心部の玄関口であったJR桜木町駅と、港に面したコンベンション施設「パシフィコ横浜」を結ぶように設定されているのが「クイーン軸」で、オフィスビルやショッピング・モールから成る複合施設「クイーンズスクエア」の建物内を貫通している区間が「クイーンモール」と呼ばれています。屋根の付いた屋内空間ですが、土地区画整理事業によって整備された、れっきとした公共の歩行者専用通路です。

天井が高く、幅員が広く、街路樹のように木も植えられているので、歩いていると屋内であることを忘れそうになるほど開放感のある空間です。壁や床の色使いが白っぽいので、天窓からの光をよく反射して、明るい雰囲気です。また、単純に真っ直ぐに貫いているのではなく、途中で若干折れ曲がっていたり、高低差がついていたりするのも、景観に変化を与えていて、長い距離も退屈することなく歩けるような気がします。

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2008.08.22

58-3 高級住宅街の車庫(川崎市麻生区)

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地価が高く、鉄道網が発達した東京の郊外において、一軒あたり二台分の駐車スペースを設けているような高級住宅街の風景です。

コンクリートの躯体で囲われた車庫は大きな弧を描き、その上部の生け垣と一体となって、通りに対し波打つような景観を形成しています。いくつもの曲線が交差する門扉の模様も実に洒落ています。

※関連バックナンバー
 200611月 16-6「生け垣が魅力的な住宅街」(J-3.2 神奈川)

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2008.08.26

58-5 海の公園の駐車場(横浜市)

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前回(58-4)の駐車場はパームツリーでしたが、今回は日本の海辺の風景によく似合う松が植えられています。何も植わってなければただのアスファルトの空地が広がるだけの駐車場が、首都圏近郊のアーバン・リゾート(※)のエントランスに相応しい雰囲気を盛り上げるような、ちょっとした松林の空間になっています。

※関連バックナンバー
 2007年5月 28-3「横浜八景島シーパラダイス」(J-3.2 神奈川)

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2008.09.08

59-5 逗子マリーナ(神奈川県)

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「太陽の季節」に描かれたように、日本が全体的にまだ貧しかった時代から富裕層がヨット遊びを楽しむような文化が根付いていた、保養地としての長い伝統を持つ湘南という地域に位置し、かつては毎年ユーミンのコンサートが開かれていたことで有名な、日本のマリーナのはしりのようなリゾート施設です。南国のリゾート・ホテル風の建物(リゾート・マンション、コンドミニアム)にも、パームツリーの並木道や通り沿いの豊かな植栽にも、どことなくプライドというか、風格のようなものが漂っているように感じられます。時の重みがそれぞれの空間要素をしっとりと馴染ませているのでしょうか。

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2009.03.13

71-12 辻堂駅北口大通り線(神奈川県藤沢市)

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一昨日(3月11日)、一部区間が開通したばかりの、今、日本でいちばん(?)新しい街路です。JR東海道本線辻堂駅の北口に広がっていた約25haの大規模工場の跡地等が、様々な都市的機能を備える新たな拠点「湘南C-X(シークロス)」として生まれ変わる予定で、駅前広場から伸びるこの通りは地区のメイン・ストリートと位置づけられています。真っ黒なアスファルトの舗装や引かれたばかりの白線が初々しいですね。まだ何もない沿道の街区にも、近い将来、大型ショッピング・モール等の商業施設や業務施設などが進出することになっています。

いつか、本当の意味でのメイン・ストリートへと育つはずの街路が生まれた日の風景を、誕生の記念として載せてみました。

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