2-3 大学通り(東京都国立市)
学園都市として知られる国立の街は、駅を中心に真っ直ぐな3本の通りが放射状に延びていて、その整然とした街並みは、地図で見ても明らかです。そして駅から南へ、線路とは直交方向に走っているのが、この街のシンボルと言える大学通りです。
特に広域的な幹線道路というわけでもないのに、その幅員は約40mもあり、両側4車線の車道の外側には自転車専用道が設けられ、「植栽帯」ではなく「緑地帯」と呼ばれるヴォリュームのある軸状の緑が走り、ゆったりとした歩道は道路と沿道両側の緑に覆われ快適な散策が楽しめます。沿道はキャンパスや高級住宅街となっているので、空間全体に上品さが感じられます。駅にはじまり、街が終わる場所で道路の幅員も狭くなる、まさに街のためだけに存在する大通りです。郊外の小さな街に似つかわしくないほど壮大な都市軸が生まれたのは、開発当時ここに路面電車を走らせる計画があったからなのですが、計画がなくなったおかげでこれだけ余裕のある空間が形成されたわけです。
写真は、通りに唯一架かっている歩道橋の上から撮ったものです。こういうどこまでも真っ直ぐに延びた通りは、中央に立って見るのが一番の醍醐味だと思います。何だか自分がとても偉くなったような気がして。
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