J-4.2 東京都下

2006.04.20

2-3 大学通り(東京都国立市)

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学園都市として知られる国立の街は、駅を中心に真っ直ぐな3本の通りが放射状に延びていて、その整然とした街並みは、地図で見ても明らかです。そして駅から南へ、線路とは直交方向に走っているのが、この街のシンボルと言える大学通りです。
特に広域的な幹線道路というわけでもないのに、その幅員は約40mもあり、両側4車線の車道の外側には自転車専用道が設けられ、「植栽帯」ではなく「緑地帯」と呼ばれるヴォリュームのある軸状の緑が走り、ゆったりとした歩道は道路と沿道両側の緑に覆われ快適な散策が楽しめます。沿道はキャンパスや高級住宅街となっているので、空間全体に上品さが感じられます。駅にはじまり、街が終わる場所で道路の幅員も狭くなる、まさに街のためだけに存在する大通りです。郊外の小さな街に似つかわしくないほど壮大な都市軸が生まれたのは、開発当時ここに路面電車を走らせる計画があったからなのですが、計画がなくなったおかげでこれだけ余裕のある空間が形成されたわけです。
写真は、通りに唯一架かっている歩道橋の上から撮ったものです。こういうどこまでも真っ直ぐに延びた通りは、中央に立って見るのが一番の醍醐味だと思います。何だか自分がとても偉くなったような気がして。

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2006.04.28

2-9 尾根幹線(東京都・多摩ニュータウン)

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起伏の多い緑の丘の上を、何車線分も取れるほど広い中央分離帯を設けた通りが、はるか遠くまで伸びています。
東京郊外の多摩丘陵を造成して開発された、東西に細長い多摩ニュータウンの区域には2本の幹線道路が貫いています。1本は谷筋を鉄道に沿って走るその名も「多摩ニュータウン通り」で、沿道にロードサイド型商業施設が建ち並ぶ、片側3車線以上もある通りです。そしてもう1本が丘陵の尾根筋を走るこの「尾根幹線」です。沿道に商業施設はほとんどなく(そうした土地利用誘導を行っていない)、街の裏側をなぞっている感じもするのですが、その分緑が多く、ドライヴしているとすがすがしい車窓風景が楽しめます。
これだけ広い空間をリザーヴしてあるのは、計画時には中央自動車道につながる高速道路やモノレールを通す構想があったからです。その後数十年が経っていますが、それらが整備される気配はありません。多摩ニュータウンじたいの開発が遅れ気味だったこともあり、この道路も一部区間未完成のままです。車線数の少ない車道に、雑草が生え放題の広々とした中央分離帯、こんなバランスの悪さも、ある意味発展途上にある郊外のニュータウンらしい魅力なのかもしれません。

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2006.08.23

10-5 大きなロゴのサイン(東京外国語大学府中キャンパス)

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2000年に東京都北区から移転してきた新しいキャンパスには、大学の英語名称の頭文字である"TUFS"の4つのアルファベットを象った巨大なサインが、南北両側のエントランスに1つづつ置かれています。学生や関係者を迎える、ある種のシンボル、あるいはアートのような存在にも感じられます。ヴィヴィッドなカラーリングによる色分けが、個人的には気に入っています。

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2006.11.03

15-2 ファーレ立川(東京都立川市)

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画面中央に、カラフルな2匹の大蛇が絡みついたベンチ、そしてその奥にはアフリカの原住民(?)の並ぶ姿が見られます。
(画像はクリックすると拡大します)
ここは東京・多摩地域の中心都市である立川市の中心部に、米軍基地跡を再開発して造られた新都心地区です。アートのあるまちづくりをテーマに、約6haの地区内には、100以上にも及ぶパブリック・アートが散りばめられています。なぜ立川にアート? まちづくりの付加価値にアートを持ってきたあたり、世界中から大金をはたいて名画を買い漁っていたバブル期の影響を多少引きずっているようにも思えます・・・。
そしてここは日本で、しかも駅前という立地にあるので、せっかくのアートも放置自転車の列の中に埋もれてしまっているのが残念です。美しいまちづくりというのはなかなか難しいものです。

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2006.11.20

16-1 多摩川沿いの住宅街(東京都調布市)

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突き当たりに見える、草に覆われた低い堤防(サイクリング・ロードになっている)を越えてしまえば、そこは広々として陽当たりのよい多摩川の河原です。そんな恵まれた立地環境を考慮してか、この住宅地からは、どこにでも見られる建て売りの住宅開発より、ちょっとだけ頑張ってみました、という姿勢が感じられます。
まず、建ち並ぶ住宅は、外壁がどれも明るい色合いで、全体の形や壁面の位置にも統一感が見られます(同じディヴェロッパー、同じハウスメーカーが造っていればある意味当然ですが)。そして、道路と敷地の境界に高い塀は設けられておらず、最近流行のオープン外構になっていて、手入れされた植栽が美しく、各戸の庭やテラスが垣間見えて開放感があります。通りの右側に沿って、敷地の幅数十センチ程が舗装されていて、歩道として使えるような配慮もされています。
住宅地の中の道路は基本的に普通のアスファルト舗装ですが、画面いちばん手前に見られるように、所々にブロックで舗装された帯のようなものが敷かれています(画像はクリックすると拡大します)。これは「イメージ・ハンプ」と呼ばれ、ドライヴァーに注意を促し、走行速度を抑えるための工夫です。
また、「超」がつくような高級住宅地開発やニュータウンのように、電柱・電線が完全に地中化されているわけではありませんが、それらを片側に寄せてなるべく目立たないように配置するなど、多少の配慮は感じられます(実は、こうした風景を撮影する際、電柱・電線を目立たないようにするのには、いつも結構苦労しています)。
100%の環境を造ろうとすると、とんでもないコストがかかってしまう現状の中、この住宅地ではなるべくコストを抑えながら、少しでもよい環境を造ろうと努力している様子が感じられるので、高く評価したいと思います。

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2006.11.21

16-2 多摩ニュータウンの住宅街(東京都稲城市)

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多摩ニュータウン内では、電線・電柱が地中化されているので、空が広く感じられます。街路樹や街灯、車止めも行儀よく並び、通りの風景はすっきりとしています。宅地内の街路は車道が歩道と同じようにブロックで舗装され、段差もほとんどないので、人が道路の真ん中を堂々と歩いていても違和感はなさそうです。宅地内の生け垣も立派で、家並みも整っています。
ただ、景観として完璧なのにちょっと面白みに欠けるような気がするのは、なぜなんでしょう(笑)。子供達の遊ぶ姿でも画面に入っていれば、また違った印象になるのかもしれませんが・・・。

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2006.11.24

16-5 街路が魅力的な住宅街(東京都日野市)

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住宅地の中の街路は、単に各戸の駐車場にアプローチする車が通るためだけにあるわけではなく、時には子供達が遊ぶ場だったり、近所の奥様方が集まって井戸端会議をする場であったり、住戸に光や風を取り入れるための庭のような空間であったりするのでしょう。この住宅地は、そうした街路の本来のあり方を追求すべく造られているように思います。
車も通る街路には、全体に大きな天然石が張られ、歩行者のために造られたプロムナードといった趣です。街路と宅地の間には豊かな植栽が設けられ、どこが境界なのかよくわからないほどで、まるで公園の中に住宅が埋もれているような素晴らしい環境です。
車はこの住宅地内の各戸の駐車場に直接アプローチする事ができますが、通り抜けることはできません。画面中央のリストバンドを巻いたような大木は、単なる植栽ではなく、行き止まりで車が引き返していくための、ロータリーの中心としての役割も果たしているのです。機能の面だけでなく、景観に対しても貢献しているところが素晴らしいと思います。ちなみに、こうした街路パターンのシステムは「クル・ド・サック」(フランス語で「袋小路」)と呼ばれています。
なお、今回の取材にあたって、人の姿があった方がいい画が撮れると思い、近所にお住まいの女性(笑)にお願いして、わざわざ前を歩いてもらいました。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。ご協力ありがとうございました!

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2007.03.23

24-2 一橋大学国立キャンパス(東京都)

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キャンパスの象徴である、国の登録文化財「兼松講堂」を、やや引きの構図で撮ったものです。この国立キャンパスは、武蔵野の松林という和風の植生の中に、ヨーロッパの伝統的なロマネスク様式の石造りの建物が点在する、和洋折衷ながら極めてしっくりと落ち着いた庭園のような景観を有しています。
キャンパスを中心に計画的に造られた国立の街には特に公園が設けられていませんが、画像から窺えるように(クリックすると拡大します)このキャンパス(および※「大学通り」)は、散策やピクニックなど市民の憩いの場として使われていて、十分に公園の役割を果たしています。
ところで、このキャンパスは、夏場より秋や冬に訪れた方が美しく見えるように、私には感じられます。アースカラーで統一された建物群には、生い茂る濃い緑よりも、秋冬の淡い陽射しや、色づく葉、枯れて枝だけになった木々の風景の方が調和するのでしょうか。

※関連バックナンバー
 2006年4月 2-3「大学通り」 (J-4.2 東京都下)

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2007.03.28

24-4 中央大学多摩キャンパス(東京都八王子市)

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東京郊外の多摩丘陵上に展開される広大なキャンパスの風景は、極端に言えばたったの4色で構成されています。空の青、山の緑、そしてネットワークがキャンパス中に張り巡らされたペデストリアン(歩行者)・デッキの舗装の赤、そして巨大な校舎群の白です。全ての建物は開口部が少なく、飾り気のかけらもないほぼ同じ外観で、中大のシンボルカラーである白で統一されています。だだっ広い空間があまりにもシンプルにデザインされているので、距離の感覚、大きさの感覚が狂い、人間の姿がやたらとちっぽけに見えてきます。
このキャンパスが計画された70年代には、こうしたデザインは明るい未来を象徴する、最先端のものだったのかもしれませんが、ちょっと人間を疎外している感じがして、「人にやさしく」なんて言葉が流行り始めた時代の目線で見ると、古臭く、時代遅れな感じがしてしまいます。事実、90年代になって新たに建てられた校舎は白の呪縛から逃れ、外壁が少し柔らかい感じのするベージュ色に塗られています。
ちょっと悪く書きすぎた感じもしますが(笑)、丘の上にあって眺めが良く、空の広さを感じられる点は、魅力的なキャンパスだと思います。桜もきれいですし。

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2007.04.05

25-3 中央大学多摩キャンパス(東京都八王子市)

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このキャンパスの桜は、よくある桜並木ではなく、面的な桜の林になっていて、空一面が花びらに覆われ、包まれているような気分になれる点が魅力的です。地面に勾配はついていますが、緩やかな南下りなので陽当たりもよく、花見の宴には最適です。入学式の季節には、正門からキャンパスに入ると、上り坂の右手に薄紅色の塊が広がり、新入生を迎えてくれます。

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2007.07.17

32-1 成蹊学園ケヤキ並木(東京都武蔵野市)

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ケヤキは背が高く、樹形が美しい木なので(スタイルのいいモデルさんのようですね)、並木道になると荘厳な感じがして、私は気に入っています。

ここはテレビドラマ「花より男子」シリーズのロケ地として使われた並木道です。「超金持ち名門高校」英徳学園の正門へ続くアプローチ、という設定で、登下校時は送り迎えの高級外車が何十台も、ずらっと並んでいるというシーンが印象的でしたが、久しぶりに実際現地に来てみると、「あれっ、こんなに短かったっけ?」という感じでした。プロのカメラマンというのは空間を実際よりも大きく見せるのが上手ですよね(ケヤキ並木じたいの総延長は、テレビに映らなかった区間も含め、約500mあるそうです)。

実際の成蹊学園も、「英徳」ほどじゃないかもしれませんが、それなりのお坊ちゃん学校として有名です。並木道の始まる五日市街道から、正門の奥にそびえる本館に至るヴィスタ(線状の景観)は、そんな学園の上品なイメージとの間で相乗効果を生んでいるように思います(今回のショットは正門の脇から斜めに撮っています)。転がるボールのようなボラード(車止め)が、景観を邪魔しない低さでさりげなく、かわいらしいですね。

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2007.07.30

32-9 多摩湖自転車道(東京都)

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この道はいわゆる「水道道路」の一つで、東京都北西部地域を20km以上にも渡って真っ直ぐに貫いています。このあたりで育った方々にとっては、この道がどこまで続いているのか、自転車に乗って行ってみるのが子供の頃いちばんの大冒険だった、というような思い出があったりするのでしょうか・・・?(私の勝手な妄想ですが)

画像は桜の季節をやや過ぎた頃のものです。市街化が進むこの地にあって、この道は緑深き武蔵野の面影を残す貴重な緑の軸としての役割を果たしていくのでしょう。

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2007.12.06

41-3 四季の路(東京都八王子市)

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来日したガウディが、故郷のバルセロナを思わせるこの多摩ニュータウンの緩やかな丘の風景にインスピレーションを受け、唯一日本に遺した作品が、この「四季の路(Via Stagione)」です。

・・・スミマセン。ウソつきました。(笑)

って言うか、有機的な曲線のフォルム、砕いたモザイクタイル、鮮やかな色づかい・・・この作風はガウディ以外の何ものでもないのに、よくぞここまでネタ元の明らかなパクリをやったもんだ・・・と感心してしまいますよね(笑)。

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2008.01.27

44-6 多摩ニュータウンの道路(東京都)

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先日取り上げた(44-3)筑波研究学園都市と同様、多摩ニュータウンも計画的に造られた都市なので、道路はしっかりと整備されています。画像は、それぞれ違う方向からやってきた両側4車線の道路が合流する場所にあたります。車線数が多く、カーヴが緩いのでスピードが出せ、他の道路とはインターチェンジを介した立体交差になっており、沿道に小規模な敷地がなく自動車出入口が少ないので、まるで高速道路を走っているような気分になります。実際、それまで渋滞でなかなか進まない田舎道をノロノロと走っていたバスが、ニュータウン内のこの区間に入ると水を得た魚のようにビュンビュン飛ばしていたのが印象的でした。

2000年にはこの区間の道路上空を走り多摩地域を南北に結ぶモノレールが開通しました(画面左側の巨大な構造物がその駅と軌道です)。ただでさえダイナミックで頼もしかったこの道路の存在感が、さらにパワー・アップして強力な枢軸となった感じがしたものです。

※関連バックナンバー
 2006年4月 2-9「尾根幹線道路」(J-4.2 東京都下)

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2008.04.17

50-3 パルテノン大通り(東京都多摩市)

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東京郊外・多摩ニュータウンの中心地、その名も「多摩センター」駅から真っ直ぐに伸びる幅員40mの歩行者専用道路で、原則的に歩道と車道が完全に分離されている多摩ニュータウンの中でも、最もシンボル的な空間と言えます。

この大通りは緩やかな上り坂となっていて、突き当たりには大階段があり、そこを上りきるとその名も「多摩中央公園」という、芝生と池の美しい広々とした公園があります。また大階段の奥には、地形の高低差を利用して公園の下に埋もれるように複合文化施設「パルテノン多摩」が建設されています。ギリシア神殿に由来するこの大げさなネーミングは、画像正面奥に見えるゲートから名付けられたものと思われます。

ニュータウンという歴史的・文化的なエピソードの乏しい地域において、その中心部の拠点駅とセントラル・パークを結ぶ大通りの「有難味」を付加するという行為はなかなか難しかったでしょうが、正面の大階段と力強いゲートの造形は、この大通りに十分なシンボル性をもたらしたと思われます。そして、目的地に神殿の名が冠せられたことによって、この大通りは神殿への「表参道」としての地位を獲得することができた、というわけです。

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2008.04.19

50-4 南大沢駅前(東京都八王子市)

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南大沢駅は、前回(50-3)取り上げた「パルテノン大通り」のある多摩センター駅から京王相模原線で2つ目の距離にあります。今回取り上げるこの通りに愛称が付いているのかどうか、ざっと調べた範囲ではわかりませんでしたが、規則正しく並んだ、直線を強調したような街灯のデザインが印象的です。パルテノン大通りとは、同じく多摩ニュータウンの区域内にある駅前通りということもあり、基本的な空間構成の考え方は変わらないような気がします。

この通りの正面に立地しているのは、1991年にこの地に移転してきた「首都大学東京」(当時の名称は「東京都立大学」)です。てっぺんにガラスのピラミッドを乗っけたような、現代的なデザインの塔をはじめとする校舎群の外壁は優しいアース・カラーでまとめられていて、通りの舗装の色ともよく調和しており、また、並木の鮮やかな緑がよく映える色づかいだと思います。

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2008.09.27

60-5 大学通り沿いのタウンハウス(東京都国立市)

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タウンハウスとは、戸建住宅を横につなげて一つの建物にしたような住戸形態で、各戸のアプローチは独立しており、専用庭が確保されます。別々に離して配置された戸建住宅より土地の有効利用が図れ、価格も安くなるはずなのですが、日本人の嗜好にはあまりマッチしなかったらしく、それほどどこでも見られるというものではありません。

そんなもの珍しさが、子供時代の私には逆に新鮮に映ったのでしょうか。画像のようにこぢんまりとした白壁にオレンジ色の瓦屋根の瀟洒な建物が、立派な並木道(※)に沿って何棟も建ち並ぶ秩序立った風景は、国立という街の高級感や文化度のようなものを私に強く印象づけ、この街への憧れの感情を高めてくれたものでした。

※関連バックナンバー
 2006年4月 2-3「大学通り」(J-4.2 東京都下)

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2008.11.23

64-5 国立駅(東京都)

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とんがり屋根と丸窓を持ったこぢんまりとしたノスタルジックな洋館風のスタイルが愛らしく、おしゃれな学園都市の風景(※)にマッチした人気の高い駅舎、・・・でした。

この画像を撮影したのは2003年8月でしたが、その後この駅舎は、ここを走るJR中央線の連続立体交差事業により、なんとあっさり取り壊されてしまったのです! 多くの人に愛されてきたこの駅舎の保存について、事業主体である東京都も、JR東日本も理解を示さなかったようです。そりゃあ新しい駅舎に建て直してしまった方が安上がりなのかもしれませんが、地域が築いてきた歴史とか、文化に対する敬意のようなものが、あまりにも欠けているんじゃないでしょうか?

この旧駅舎はとりあえず、復元可能なように解体され、現在国立市によって保存されているとの事です。いつの日かまた、この駅舎のある風景が復活することを願っています。

※関連バックナンバー
2006
年4月 2-3「大学通り」(J-4.2 東京都下)

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