J-5 東海・北陸

2006.04.13

1-5 伊豆高原駅(静岡県)

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大都市の駅が続いたので、最後にリゾート地の駅を。
この空間、ゆったりとしていて、駅の中には見えないんじゃないでしょうか? ちょっと高そうな絨毯でも敷いてあればリゾートホテルのロビーって感じすら漂っています。
ここ伊豆高原駅は、伊豆半島というリゾートエリアの中でも、別荘地が広がり、観光施設が集積する、拠点的な位置づけの駅です。駅には「やまもプラザ」という、リゾート地らしいのんびりした雰囲気の商業施設が併設され、足湯のできる広場もあります。
面白いのは、駅には柵で仕切られたいわゆる改札口らしい改札口がなく、かりゆしウェアを着た駅員が、ちょっとした台の側で、立って切符を集めているところです。鉄道会社(伊豆急行)が一生懸命リゾートムードを演出しようとする姿勢が感じられました。


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2006.04.25

2-6 広坂(金沢市)

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金沢の街の中心に位置し、金沢城・兼六園と北陸最大の繁華街である香林坊を結ぶ、その名の通り幅員が広く、緩やかな坂道です。中央分離帯、というか立派な緑地には樹木が生い茂り、対向車線を走る車がよく見えないほどです。沿道には金沢市役所があり、最近まで県庁もありました(現在は市郊外に移転)。緑豊かな中央公園には、レンガ造の石川近代文学館が建ち、新しいタイプのミュージアムとして最近オープンした金沢21世紀美術館も人気を博しています。百万石の城下町として栄えた歴史的伝統、行政の中心としての威厳、文化の中心としての気品が、緑のありようにも感じられる通りです。

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2006.05.23

4-1 名古屋城(名古屋市)

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日本のランドマークといえば、やはり城なんでしょうか。中でも名古屋城は「尾張名古屋は城でもつ」なんて言われるくらいですから、名古屋のランドマークとして不動の地位を築いているんでしょう。
ただ、他の多くの城と同じように戦災を受け、天守閣は鉄筋コンクリート造で再建され、外観だけが復元されています。つまり、「ここにあったよ」ということを景観として見せるために造られたもので、そういう意味ではまさにランドマーク的なのですが、建物じたいに歴史的な価値があるわけじゃなく、単なる展望台になってしまっていて、中に入るとちょっと興醒めしてしまいます。残念ながら・・・。

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2006.06.28

6-5 オアシス21(名古屋市)

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名古屋の中心・栄のそのまた中心に位置する、2002年にオープンした公共施設です。地下1階はバス・ターミナルになっており、地下鉄の駅と接続する地下2階は、周囲を観光案内所やレストラン等に囲まれ、ガラスの大屋根がかかったサンクン・ガーデンになっています。地上レベルは芝生の広場です。そして、大屋根は一面に水が張られた展望デッキになっていて、入場料を取られることもなくその上に昇ることができます。交通至便な都心の一等地にこんなに贅沢な施設があるなんて、名古屋はなんと土地の使い方にゆとりがあるのでしょう。
夜の広場は、足元に埋め込まれた照明が輝き、地表が光でデザインされています。大屋根はそのダイナミックな構造体を際立たせるべくライトアップされていますし、商業の中心だけあって周囲のネオンも華やかです。さらに遠くのテレビ塔もライトアップされ、色とりどりの光にあふれています。夜のデートにはぴったりの場所でしょう。

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2006.07.23

8-3 松川遊歩道(静岡県伊東市)

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古くから温泉街として有名な、伊東の市街地を流れる松川沿いの小径です。道じたいの幅が狭いうえに川面との高低差がかなりあり、川沿いに並ぶ温泉旅館・ホテルの建物も高層なので、海沿いの平地なのにまるで谷あいの秘湯に来ているような、どこか緊張感のある空間になっています。 幹が行く手を塞ぐように道の真ん中に生えていたり、太い枝が道に覆い被さるように伸びていたりする桜並木、生い茂る生け垣、石畳の舗装、木製(風?)の手すり、灯籠風の街灯、木や石などの自然素材で造られたストリート・ファーニチュアなど、全体のデザインからは、伝統的な和のテイストが感じられます。夜、湯上がりに浴衣姿で下駄の音をカラコロと鳴らしながら、川面に映る街の灯を眺めつつそぞろ歩くのが似合うような、そんな風情が感じられる道です。

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2006.10.31

14-8 主計町の路地(石川県金沢市)

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「主計町」と書いて「かずえまち」と読みます。この由緒ありそうな町名は、住居表示の実施によって統合され一時期消えてしまっていましたが、平成11年、正式な町名として見事復活を果たしました(これは全国初の事例なのだそうです)。
主計町は、かつて金沢の三大茶屋街として栄え、浅野川に沿って多くの茶屋が建ち並んでいました。この路地は、川沿いの通りから一本入った所です。人通りの少ない静かな時間の画像ですが、生活感は伝わってきます。木造の家屋に囲まれ、格子戸からは木のぬくもりが感じられる、ヒューマンスケールで魅力的な路地です。

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2006.11.11

15-6 中部国際空港(愛知県常滑市)

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国際空港のロビーに、「和」の空間がつくられています。海外からの旅客に日本という国の文化を印象づけ、帰国した日本人をホッとした気持ちにさせるのに役立っているのでしょう。
そして、奥には巨大な焼き物が3点並んでいるのがご覧いただけるかと思います(画像はクリックすると拡大します)。この中部国際空港の所在地は「愛知県常滑市セントレア1丁目」。つまり、常滑焼で有名な街に立地する国際空港として、日本の文化とともに、地場産業、そして窯業の盛んな中部という地域全体をもアピールしている訳です。こういう風に地域の個性を上手に表現できるネタがある街はいいな、と思います。
せっかく国際空港までやって来たので、国内の事例は今回で終わりにして、そろそろ海外へと飛び立ちましょうか。

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2006.12.04

17-2 石川橋(石川県金沢市)

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金沢城と日本三大名園の一つである兼六園という、日本的な美を代表するような2つの空間を結ぶ歩行者用の橋でありながら、デザインは古典的な西欧風の橋で、下から見るとどっしりとしたコンクリート製のアーチが優美です。一帯のランドスケープは、百万石の城下町らしい上品さと威厳に溢れ、金沢で最も美しい場所と言っても過言でないように思いますが、この橋はそんな風景によくマッチしています。

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2007.02.12

21-5 中部国際空港駅(愛知県常滑市)

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2005年の空港オープンに合わせて開業した、まだ新しい駅です。別に地下に位置している訳ではないのですが、駅全体が建築として囲われた空間になっています。撮影地点である待合室も、そして列車が停まっているプラットフォームでさえもガラスの壁で囲われて、自然光ではなく照明で煌々と照らされた極めて人工的な空間となっており、それがハイテクで近未来的な印象を与えています。
停まっているのは名鉄の空港連絡特急「ミュー・スカイ」です。白地に赤のカラーリングですが、ブルーの色違いの車両も走っているところがおしゃれだな、と思います。そして、東京都心と成田空港を結ぶJR東日本の「成田エクスプレス」などと違い、必ずしも特急料金を払わなくとも乗れる(特別料金が必要な車両と不要な普通の車両が併結されている)ところに好感が持てます。

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2007.02.20

22-1 ひがし茶屋街(石川県金沢市)

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特別に強い思い入れがあるわけではないのですが、金沢の風景を取り上げるのは早くもこれで4回目になります。
ここは、かつて遊郭のあった花街だそうで、今も昔ながらの町屋が並んでいます。内部でお茶や甘味を楽しめる場所もあります。狭いながらも華やかで、独特の雰囲気があります。
木造家屋の街並みは、どこか頼りなく、儚げです。壁の色や石畳の色など、全体的に茶ばんだ色あいの風景は、私が普段暮らしている首都圏ではなかなか見られない感じがして新鮮です。
ちなみに、塩ビ製(?)の雨樋はなるべく目立たないよう、建物と調和した色に塗られているのですが、それでもやっぱり目立ってしまっていますね・・・。

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2007.02.26

22-5 東海館周辺の街並み(静岡県伊東市)

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伊東市内を流れる松川(※建物の裏手にあたります)沿いに、古い木造建築が並んでいます。「いな葉」「東海館」の看板が見えますが(写真はクリックすると拡大します)、この2軒は温泉旅館です。正確に言えば、奥の「東海館」の方は、平成9年まで旅館として営業していた建物を、市が観光施設として活用しており、昔ながらの立派な和風建築の内部を見学したり、展望台から眺めを楽しんだり、お茶を飲んだり、日帰り入浴を楽しんだりすることができます。
格子窓、唐破風、なまこ壁の塀といった、和風建築の要素がたっぷりと用いられている外観は(大した知識もないのに専門用語らしきものを並べ立てて申し訳ありません・・・)、とてもきめ細かく造られているなぁ、と感じます。3階建ての古い木造建築というのはそうどこでも見られるものではありませんが、高くて迫力がありますね。植え込みの松の木の姿も相まって、温泉街らしい情緒が感じられる街並みです(まあ、建物が数軒並んでいるだけで「街並み」と言ってしまうのも乱暴な気もしますが・・・)。塀に沿って花が植えられているのも好感が持てますね。

※関連バックナンバー
 2006年7月 8-3「松川遊歩道」

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2007.02.28

22-7 半田運河沿いの街並み(愛知県)

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5月初旬に撮った画像なので、何十匹もの鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいて壮観ですが、それはそれとして・・・。
運河に沿ったこの一帯は黒板塀で囲われた建物が並ぶ、黒一色のジャパン・ビューティーな空間です。画像の中央付近をクローズ・アップすると(画像はクリックすると拡大します)、どこかで見覚えのある三本線と丸のマークが見つかりますが、ここはお酢で有名なミツカンの工場群です。ミツカンは本社もここにあります。
建物の周囲を黒く塗ることには何か意味があるのでしょうか? たとえば外からの光を遮断して品質の劣化を防ぐとか・・・。科学的な分析はともかく、歴史を感じる黒い街並みとの調和を図るよう、運河周辺は景観整備もなされています。時代劇のロケなどもよく行われるそうです。半田はとりたてて有名な観光地というわけではありませんが、この運河周辺は情緒があり散策の楽しい空間です。

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2007.05.26

28-5 名古屋港ガーデン埠頭(名古屋市)

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名古屋港広しと言えども、ウォーターフロントとして見るべきものがある場所は、ショッピング・モール、遊園地、水族館、ミュージアムといったアミューズメント施設が集積し、遊覧船にも乗れる、この「ガーデン埠頭」(不思議なネーミングですね・・・)ヶ所しかないのだそうです。まあ、つにまとまっている方がコンパクトで便利、という考えもあるかもしれませんが・・・。

ランドマークとして聳え立つ観覧車をはじめ、画面左側の巨大な名古屋港水族館等、この地区の建築物の外観はどれも、ワクワクするような遊び心にあふれたものばかりです。ついでに言えば、水面に浮かぶタグボート(?)は、どうみてもレジャー用のものとは思えないのですが、空と海の青によく映える鮮やかな赤やオレンジに塗られたオモチャのようで、ガーデン埠頭の楽しげな雰囲気づくりに一役買っているようにも思えます。

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2007.06.24

30-5 半田運河(愛知県)

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この運河沿いの風景は、以前にも取り上げました(※)。歴史を感じさせるミツカンの黒塗りの工場群の姿がとても魅力的で、特に有名な観光名所というわけではありませんが、水際の通りは楽しい散策路です。

背後に建つモダンな高層ビルは、ミツカン本社のオフィスです(※画像はクリックすると拡大します)。その土地の昔ながらの風景との調和に配慮して、このようなビルにしては珍しく、外壁がシックなグレーに塗られているのが、とてもクールに(かっこよく)感じられます。

※関連バックナンバー
 2007年2月 22-7「半田運河沿いの街並み」

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2007.08.26

34-7 金沢市民芸術村(石川県)

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大正末期から昭和初期に建造された6棟の紡績工場群を、改修整備によって再生させた市の文化施設です。建物じたいにあまり文化財的な価値はないようなのですが、その分煉瓦タイルを貼ったり、構造を鉄骨によって補強したり、といった大胆な改修工事が行われており、建物の様式や歴史的価値よりも古い建物の持つ味わい・イメージの継承を重視しようという意図が窺えます。古い瓦と煉瓦の建物と、真っ赤な鉄骨や、シャープさを感じさせる回廊の構造体、幾何学的なランドスケープのバランスは、絶妙でかっこいいな、と思います。

この施設は、「アート工房」「ミュージック工房」「ドラマ工房」「エコライフ工房」などから構成されています。完成した作品を発表するギャラリーやホールはどこにでもありますが、それを創り出すためのスタジオや稽古場のような、言わば「文化・芸術のインキュベーション施設」は意外と少ないのでは、という気がしています。そういう意味でもこうした施設の存在は貴重なのではないでしょうか。付け加えると、ここは36524時間営業で、使用料が非常に安く、企画運営は民間から採用したヴォランティアが行い、利用者自身による自主管理方式がとられているそうで、公的な施設としては非常に融通がきくんだな、と感じます。市民の文化度の高さがこんなところに表れているのでしょうか?

金沢はこれまでにも何度か取り上げてきましたが、今回は、有名な観光スポットが集中する中心部からは少し外れた場所のご紹介でした。観光ガイドブックにも載っているかどうか・・・。とはいえ、JR金沢駅から、歩いても1520分程の距離なので、お時間があれば訪れてみてもよいかもしれませんね。

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2007.09.12

36-1 ゆとりーとライン(名古屋市)

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よく見ると、運転手さんがハンドルから手を離して運転しているのがわかります。この「ゆとりーとライン」は「ガイドウェイバス」と呼ばれ、「案内輪」のついた特殊なバスが、都心部では専用の軌道上を、郊外部では一般道を走る「新交通システム」の一つです。

画像は、道路上空のかなり高い位置にある専用軌道上を走行中に撮ったもので、天気が悪くてちょっとわかりづらいかもしれませんが、バスに乗って空を飛んでいる感じが味わえます。

この珍しい交通機関は、渋滞する都心部においてもバスの定時運行を確保するため、わざわざ建設されたわけですが、東京の交通事情、ラッシュアワーを経験している者からすれば、名古屋はこんなものを造れるくらいまだまだ余裕があるんじゃん?って思ってしまいます。

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2007.10.04

37-2 兼六園(石川県金沢市)

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続いては、日本三名園の二つ目です。

この園内は滝や池など、水の要素が豊富です。「水は低きに流れる」と言います。水が多い場所にいると、私は自動的に自分が低い土地にいるような錯覚に陥ってしまうのですが、この兼六園は、金沢城に隣接し、金沢市街の中でもかなり高台に位置する庭園です。近くに水を感じながらも、眼下には街の風景が広がっているというのは、まるで「空中庭園」のような趣きで、私にとってはちょっと不思議に感じられました。

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2007.11.25

40-6 愛知県庁と名古屋市役所(名古屋市)

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曇り空の彼方に、いかにも和風といった感のある堂々とした屋根が聳えていますが、よくよく見るとその屋根はレトロな洋風建築の上に乗っかっています。こうした和洋折衷は「帝冠様式」と呼ばれ、昭和初期に流行したものだそうです。ある程度の高さのビルを建てようとした時、日本の伝統的な木造建築では構造的に難しいので、石造りの洋風建築にならざるを得ないのでしょうが、単なる西洋のコピーでなく、なんとか日本らしさを出そうという思いが垣間見えるような気がします。本来相容れないはずの2つの要素がしっくりと融合して、何とも言えない味を出しているように見えるのは、時の経過のなせる技なのでしょうか。オリエンタリズムに溢れていて、昔の西洋人観光客などが見たら大喜びしたんじゃないでしょうか。

手前のヴォリューム感のある建物は愛知県庁ですが、その奥のひときわ高く、時計の付いた塔は、隣接する名古屋市役所の建物です。こちらも帝冠様式で、その威容を競い合っているかのように見えます。

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2008.01.25

44-4 お堀通り(石川県金沢市)

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金沢城と兼六園を結ぶ石川橋(※)の上から見た風景は、こんな感じです。両側を緑豊かな小高い丘に挟まれた、切り通しのような地形の間を真っ直ぐに進む道路の風景には、沿道の見え方にまで配慮した、国立公園内の有料道路をドライヴしている時のような心地よさが感じられます。右側の歩道もまた、金沢を代表する観光名所のそばという立地にふさわしく、花が咲き乱れる庭園の中の散策路のような美しさです。

※関連バックナンバー
 200612月 17-2「石川橋」(J-5 東海・北陸)

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2008.05.06

51-3 伊勢神宮内宮(三重県)

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「神苑」と呼ばれる目の前の日本風庭園から、遠くの山々に至るまで、緑がだんだん霞んでいくようにして続いていくパースペクティヴな風景に、何だか吸い込まれてしまいそうな神秘性を感じるのは、私だけでしょうか? それから、手前の松の木の枝ぶりのファジーな感じが、半透明のレイヤーのようで、それが妙に神々しく感じられてしまうのも、私だけでしょうか?

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2008.07.26

56-7 オアシス21・銀河の広場(名古屋市)

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シリーズはここから、地下は地下でも、開放感のあるサンクン・ガーデン(空堀)をご紹介していく予定です。
太い柱に支えられたガラスの大屋根の下は、地下2階まで掘り下げられた巨大な吹き抜けになっていて、底にあたるフロアは「銀河の広場」とネーミングされています。床の色は海の底のような深いブルーに彩られ、落ち着きが感じられる空間です。

※関連バックナンバー
 2006年6月 6-5「オアシス21」(J-5 東海・北陸)

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2008.07.30

56-9 アクトシティ浜松・サンクンプラザ(静岡県)

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静岡県内で最も高いビルを含む、浜松駅前の巨大複合開発で、屋上庭園や、駅からつながる地下空間など、立体的な都市空間が形成されています。
画像の場所は地下レヴェルにあたるサンクン・ガーデンなのですが、立派なケヤキの大木が枝を広げていたりしていて、実に広々としており、地下っぽくありません。また、ここを取り囲む建物のデザインは窓や屋根の形等が曲線で構成されていて、優美な印象を与えます。

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2008.08.12

57-7 Prego(石川県金沢市)

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金沢の中心商業地・片町にかつてあったファッションビルの跡地を再開発した小規模なショッピング・モールで、その不整形な敷地形状を活かして、中庭のような広場と路地を持った魅力的な空間が生まれています。観光客が金沢に抱くイメージのような和風のデザインではなく、石畳や看板等、ヨーロッパ調にデザインされているところが、地域の人々に愛されているようです。

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2008.08.19

58-1 恵那駅西駐車場(岐阜県)

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旅先でたまたま見かけた立体駐車場を撮ったものです。デザインとしてはちょっとゴテゴテし過ぎと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、屋上のパラペット(自立壁)は西洋の城壁のようにリズミカルなスカイラインを描き、外壁は巨大な黒いタイル模様のような斜めの格子状のフェンスで覆われ、そのファサードはまるで老舗百貨店の建物の様にも見えてきます。この覆いがなければ、どこの立体駐車場でも見られるように、色も形も異なる自動車が不規則に停められている様が外部に露出し、殺風景な印象を与えてしまうことは明らかです。

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2008.10.10

61-4 熱田神宮(名古屋市)

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2000年(!)近い歴史と、全国でも指折りの初詣参拝者数を誇る、名古屋都心部からもほど近い神社です。

この参道を覆う、青空が見えなくなるほどの緑の量はすごいですね。太い木の枝もくねくねと曲がって伸びていて、まるで熱帯のジャングルの中にいるような趣です。どんなに参拝者の姿が多くても、その活気に負けない自然の生命力を感じます。

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2008.10.26

62-5 馬籠宿(岐阜県中津川市)

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復元された古い街並みが人気の観光地となっている旧中山道の宿場町です。かつては長野県旧山口村に属していて「信州」として売り出していたのですが、平成17年に岐阜県の中津川市と合併し、46年ぶりの越県合併と大いに話題になったのは記憶に新しいところです。

この宿の特徴は、中仙道で唯一、坂の途中に立地している宿場町ということで、全区間に渡って画像のような急勾配の坂道が続いています。ちょっと歩いただけでも疲れるし、安定感がなくて何だか落ち着かないし、何でわざわざこんな立地を選んで宿場町を造ったのかとも思いましたが、そのかわり、空の広さを感じられる眺めは最高です。各家々の軒先の植栽も繊細で美しいですね。

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2009.03.23

72-9 熱海港(静岡県)

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前回(72-8)に引き続いて、港の風景です。

熱海という街は相模湾に面していてビーチがあり、伊豆諸島行きの船が出る港もあるのですが、「温泉街」という印象があまりに強いせいか、「港町」というイメージはないような気がするのは、私だけでしょうか。

ここは熱海港の「親水公園スカイデッキ」と呼ばれる場所です。波打つようなバルコニー状のこのデッキは階段状になっていて、これは街の一大イヴェント「熱海海上花火大会」の観覧席として使うためなのかもしれません。また、この下の水面はプレジャー・ボートが停泊するマリーナになっています。工業とか、流通とか、漁業といった、「産業」の香りが一切せず、観光地にふさわしい単なるウォーターフロントの公園といった雰囲気の港の風景です。海や山の眺めもよく、海辺を散策し、くつろぐには心地よい、純粋にレジャー仕様の港です。

熱海は「東洋のモナコ」と呼ばれることもあるそうです。うーん・・・斜陽傾向にある時代遅れの大衆的歓楽街を、世界中からセレブリティが移り住んでくる気品高き超高級リゾート地になぞらえるのはどうかと思うのですが・・・でも確かに、温暖な気候、平地が少なく丘にへばりついているような市街地と美しい海の風景といった類似点はあるので、熱海もモナコのような美しい街を目指せるポテンシャルはあるのかな、と思います。たとえばこの画像のような遠景について言えば、個々のホテルやリゾート・マンションといった大きな建物がそれぞれ、地形になじませた高さや形状、緑や土の色と調和した外壁色彩、魅力的なデザイン等、景観に配慮した建て方を工夫していけば・・・。

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