J-6 近畿

2006.04.10

1-1 京都駅(京都市)

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建設時には大きな議論を巻き起こした京都駅も、早いもので完成後10年近く経とうとしています。今や日本で最も有名な駅舎の一つと言えるのではないでしょうか。写真は、京都駅ビルで最も象徴的な空間といえる大階段の上から、北口地上改札口付近を見たところです。
駅のプラットフォームと都市の中心部を結ぶ縦の軸に対し、両側から降りてくる大階段という左右の軸が、改札前のコンコースという駅の顔となる場所で交わり、あらゆる場所から人が流れてくる谷底のような空間になっています。このスケール感のある内部空間、個人的には結構好きです。
でもこの駅、外から見るのはあまり好きではありません。京都という街の景観にふさわしいかどうかと問われるとちょっと・・・。

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2006.05.10

3-4 若草山(奈良市)

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私が初めて奈良公園を訪れた時、西の方角に木が全く生えていない低くなだらかな芝生の丘を見つけ、さらにそこを楽しそうに登っている人々の小さな姿に釘付けになりました。それが若草山でした。麓の入口で入山料を取られるという不思議な山でしたが、あまりにも気持ちが良さそうで、お金を払ってでも、坂がきつくても、是非登ってみたくなったのです。
登ってみたら、山頂まではハイキング気分にちょうどよい距離でした。木がないということは、それだけ眺めが良く、山の下に広がる盆地までのつながりが感じられました。手前に見える、緑の多い一角は奈良公園一帯です。かつての権力者が楽しんだような、ちょっとした「国見」気分が味わえました。

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2006.07.21

8-2 八幡堀散策路(滋賀県近江八幡市)

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続いては、我がニッポンの水の都のご紹介です。 近江八幡は16世紀に築かれた琵琶湖近くの城下町です。この八幡堀は城の濠であると同時に、琵琶湖を上下する船が必ず迂回して通る運河の役割も果たしていました。廃城となった江戸時代にも街は地域の商業の中心として栄え、ここの両岸には多くの土蔵が建ち並んでいたそうです。 その後水運が衰退し、水位の低下、生活排水の流入などにより、ドブ川のように荒れ果ててしまった時期もあったようですが、地元の保存運動によってこのような歴史的水辺景観が再生されました。街の裏側になってしまった空間が、観光客で賑わうオモテの空間へと再び甦ったわけです。 画面からは見事なまでに、現代的、西洋的な要素が見つかりません(行き交う人々の格好と、遠くの電線以外・・・)。時代劇のロケも多いそうです。この水辺を歩いていると、近代以前の日本の街の風景が堪能できます。事故防止より歴史的景観の再生を大事にしているのか、水辺に柵がないのも好感が持てます。

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2006.10.21

14-3 先斗町(京都市)

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京都の中心にある飲食店街ですが、とにかく信じられないくらい狭い! にも関わらずたくさんの人で賑わっている! この夜は雨が降っていたので、傘を差しているとすれ違うのに苦労するほどでした。通り沿いに並ぶ色とりどりの店の灯りがとても幻想的です。

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2006.10.25

14-5 奈良町の路地(奈良市)

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小学校の社会科の時間に習うとおり、奈良はかつてこの日本の首都だったほどの街です。にもかかわらず、その後この街が歴史の表舞台に登場することはほとんどなかったように思います。8世紀以降現代まで、奈良はいったいどんな歴史を辿ってきたのか、常々疑問だったのですが、奈良の歴史的な街並みは、江戸時代の面影を残すこの「奈良町」と呼ばれる地区で見ることができました。「江戸」時代なのに「奈良」町って、ちょっと違和感ありますが(笑)。
奈良町では、白壁にうだつ(隣家への延焼を防ぐ防火壁)の上がった町家が多く見られます。街中に細い路地が張り巡らされ、生活感のある下町といったような印象を受けます。街の景色は全体的に赤茶けていて、夕暮れ時がよく似合います。私が子どもの頃育った環境とはだいぶ違うはずなのですが、それでもなぜか、日が暮れるまで外で遊んでいた頃のことを思い起こさせるような、どこか懐かしさを感じる風景です。

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2007.02.22

22-3 今井町の街並み(奈良県橿原市)

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「環濠集落」という、その名のとおりかつては周囲を濠で囲まれていたこの地区の内側には、外側とは明らかに異質な空間が広がっています。細い路地が張り巡らされた地区内には、国や県の文化財として指定された、約500軒の昔ながらの町屋をはじめとする建物がぎっしりと並び、市街地の密度や景観が周囲とはまったく違っています。まるで城壁で囲まれたヨーロッパの小都市の中にいるような感じさえします。これだけ魅力的な風景を持ちながら、特にツーリスティックな街というわけではなく、街並みに溶け込んだこぢんまりとした銀行の支店も営業しているなど、ひっそりとした日常生活が営まれています。
こういう歴史のある街で暮らし、その文化を維持していくということは、いろいろな苦労があるのでしょう。よそからふらっと訪れる分には楽しいですが、もし私がここで暮らすことになったとしたら、この街の伝統的な雰囲気と、あまりにも高密な空間に息苦しさを感じてしまいそうな気もします。

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2007.03.09

23-4 明石海峡の夕暮れ(神戸市)

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めずらしく(というか初めて)、兵庫県からお届けします。
この画像は、明石海峡大橋のたもとに整備された海岸の公園「アジュール舞子」から、明石海峡に落ちる夕陽を撮ったものです。三重県・二見浦に夫婦岩という、注連縄で結ばれた二つの岩の間に朝日が昇る観光地があるようですが、そんな神々しささえ感じるような風景です。
この辺は海に沈む夕陽を眺める名所として知られているのでしょうか。この隣に位置する海沿いのショッピング・モール「マリンピア神戸」では、一列に並んだベンチが全て夕陽の沈む方角に向いているのが印象的でした。私がふだん暮らしている首都圏では、夕陽が海に沈むところはなかなか見る機会がないので、ちょっとうらやましく感じます。

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2007.04.06

25-4 宇治平等院(京都府)

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10円玉硬貨に描かれている鳳凰堂が有名ですが、それを取り巻く庭園の景観も美しく、ランドスケープにとても理解のある寺院だなと思いました。画面からわかるように、訪れたこの時は、整然と垂れ下がる藤と満開のツツジがとても美しかったのが印象的でした。

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2007.05.27

28-6 天保山ハーバービレッジ(大阪市)

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ウェブサイト開設2年目にして、初めて大阪からお送りいたします。

1990年代より前の大阪はあまり海に顔を向けた都市づくりを行ってこなかったようで、この天保山ハーバービレッジは、大阪におけるウォーターフロント開発のはしり、らしいです。

ここには観覧車を設けたショッピング・モールやミュージアム、水族館などの商業・娯楽施設が集積しており、鮮やかなカラーリングと奇抜な形態が目立つ画像右側の「海遊館」や、その奥に隠れている安藤忠雄氏設計の「サントリー・ミュージアム」など、建物のデザインもユニークです。

画像の親水護岸はサントリー・ミュージアム同様、安藤氏の設計による「マーメイド広場」と呼ばれる空間で、その名のとおり柵(今回敢えて「手すり」とは呼びません)の向こう側に人魚の像が佇んでいます。夕日に照らされ、柵の向こう側に取り残され、波に洗われている姿は何とも寂しそうで、思わず涙を誘います。この柵って、やはりどうしても必要なんでしょうかね。ない方が景観としてはすっきりするような気がするのですが。水に近づいて行って転落したとしても、それは自己責任でいいんじゃないかとも思うんですが・・・。

国内第2の都市圏の中心でありながら、これまでこのサイトで大阪を取り上げることはありませんでした。これから画像のストックを充実させて、どんどんご紹介していけたらなぁ、とは思っています。

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2007.06.10

29-5 舞子公園(神戸市)

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神戸市域のほぼ西端に位置する、由緒正しい景勝地です。松林が見事で、小高い丘の上に建つ白くすっきりとしたデザインのリゾートホテルも景観によく調和しているように思います。南側は明石海峡に面し、見上げると壮大な明石海峡大橋が対岸へと伸びています。

この地域の持つまばゆいほどの明るい雰囲気を象徴するかのように、この公園に整備された芝生の広場は、周囲の景色も含めたスケール感がちょうどよく、空が広く感じられる、とても心地の良い空間です。

※関連バックナンバー
 2007年3月 23-4「明石海峡の夕暮れ」

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2007.06.26

30-6 八幡堀(滋賀県近江八幡市)

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八幡堀についての概要は、以前にも取り上げていますので(※)、バックナンバーをご覧ください。

小雨が降っていた日ということもあって、水墨画の世界にも通じるような、全体的に渋い色合いの風景が展開されていて、とてもオリエンタルな印象があります。私は行ったことはありませんが、中国の蘇州というのはこんな雰囲気なんでしょうか? 木や草の緑から、石垣、堀端の蔵造りの壁や屋根の色に至るまですべてが天然素材で、人工的で鮮やかな色の景観要素は一切見あたりません。

それから、石垣や石畳の不揃いさ、水路の線形の微妙な曲がり具合などは、とても手造り感があります。水際の小径も、現代の基準ではこんなに狭く、また手すりも設けずに造ることはできないと思うのですが、昔はユニヴァーサル・デザインなんて発想はなかっただろうし、日本人の体型も小さかっただろうから、このくらいの幅で十分だったのかな、などと考えはじめると、歴史的な意味でのリアリティも感じられてきます。

※関連バックナンバー
 2006年7月 8-2「八幡堀散策路」(J-6 近畿)

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2007.08.03

33-2 八幡堀(滋賀県近江八幡市)

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前回のパセオ・デル・リオに続き、八幡堀も今回で取り上げるのは3回目ですので(※)、詳しい説明はバックナンバーをご覧ください。

ここを行き交う船は・・・四隅に提灯をぶら下げて、ガラスのはめ込まれた木枠の格子・・・粗末な掘っ立て小屋がそのまま水に浮かんで流されている感じが、風情があっていいですね(決してけなしているわけではありません)。

※関連バックナンバー
 2006年7月 8-2「八幡堀散策路」
 2007年6月 30-6「八幡堀」

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2008.01.08

43-1 今井町の中町筋生活広場(奈良県橿原市)

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去年の夏、テレビ東京系(全国ネットではないので、わからない方、スミマセン。)の「出没!アド街ック天国」という番組で、「今、散策したい!ニッポン懐かしい風景が残る街BEST77」という特集を放映していて、その栄えある第1位に輝いたのが、なんとこの「今井町」でした(京都は、「別格」扱い)。渋いながらも、なかなか良心的なセレクションだな、と思ったのですが、・・・どうやら番組スポンサー(D社)の当時のテレビCFのロケ場所に使われていたから、という理由が大きかったようで、ちょっとだけ白けてしまいました(苦笑)。

それはともかく、この閉鎖的な都市空間の内部は、おそろしく高密な古い町家と狭い路地で構成されており(※)、大火事が発生したらひとたまりもないんじゃないだろうか、という感じがします。街のあちこちにこのような小さな、小さな広場が設けられているのは、おそらく延焼を食い止めたり、一時避難場所として利用したりといった防災的な理由が大きいのでしょうが、ある種の息苦しさすら感じてしまいそうなこの街の中を歩いている時、このようなオープン・スペースを見つけると、ちょっとホッとします。

そして、この空間のランドスケープ・デザインは、現代的ながらも全体的に「和」を感じさせるテイストに溢れていて、今井町の古い街並みの魅力を壊すことなく、しっくりと調和しているところが素敵だな、と思います。

※関連バックナンバー
 2007年2月 22-3「今井町の街並み」(J-6 近畿)

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2008.03.20

48-3 鴨川(京都市)

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シリーズ3回目にして、やっと全国的にメジャーな河川を取り上げています。川の左側の、小さな民家の屋根並みが見える辺りは、先斗町(※)と思われます。

国内有数の大都市の中心部を流れる川でありながら、私は鴨川の風景にどこか、懐かしさにも通じるような鄙びを感じてしまいます。それは、河口近くに立地する他の大都市の河川と違い、川幅が狭く、水深が浅く、スケールが小さいからでしょうか? 護岸が石でできていたり、草がほどよく生えていたりと、自然的な要素が多いからでしょうか? それとも、山並みが近くに見えているからでしょうか? あるいは、そうした言葉では説明できないような、千二百年以上の歴史の重みが醸し出す雰囲気を感じる、私の意識の方の問題なのかもしれませんね。

※関連バックナンバー
 200610月 14-3「先斗町」 (J-6 近畿)

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2008.04.08

49-4 淡路夢舞台(兵庫県淡路市)

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2000年に開催された国際園芸・造園博「ジャパンフローラ2000」の会場で、かつて土砂を採取した跡地である眺めのよい丘の斜面は、「百段苑」と呼ばれる画像のような花壇に生まれ変わり、カラフルな花によって地形が極めて直線的にデザインされています。

私がこの場所を訪れた時に思ったのは、なんだか「遺跡」にとてもふさわしいロケーション(そんなものあるのか?)、ふさわしい造形だな、ということです。もし現在の人類の文明が滅び、長い時間を経て遺跡となったこの場所を、新たに別の文明が発見したら、この構造物を何のために造られたと思うだろう? 軍事施設? 宗教施設? 集合住宅? 工場? ・・・そんな妄想をしばらく楽しんでいました。

妄想の答えは・・・用途があるようでない施設で、敢えて言えば建築的な公園なのでしょうか? あるいはこれじたいが巨大なアート? ・・・建築というのは本来何かの用途に供するために造られるものだと思うのですが、世界的に著名な建築家である安藤忠雄氏の設計によるこの建築は、純粋にその造形を観賞するため、つまり建築することそのものが目的の施設のように感じました。後世の人がちゃんとそこまで読み取ってくれるでしょうか。

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2008.05.22

52-3 淡路夢舞台(兵庫県淡路市)

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緩やかで幅の広いカスケードを、サラサラと心地よい音をたてて水が流れていくこの場所は「貝の浜」と呼ばれており、その名の通り浅い水の底には、かつて女優・武田久美子さんが身に着けていらしたような(笑)100万枚もの(!)大きな貝殻が、一面に敷きつめられています。
水の清らかさと、貝殻や石の白さに、神聖な気持ちさえ抱いてしまうような風景です。

※関連バックナンバー
 2008年4月 49-4「淡路夢舞台」

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2008.06.02

53-1 ユニバーサル・シティウォーク大阪(大阪市)

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JRユニバーサルシティ駅からUSJへと続く「表参道」です。本家L.A.のユニバーサル・シティウォークと違い、大阪版は、このサイトで何度か取り上げている(※)ジョン・ジャーディ氏によるデザインではないようですが、それっぽい雰囲気がよくコピーされているように思います。看板類が楽しく、センス良くデザインされ、通りの華やかな雰囲気づくりに貢献しているように感じられます。

※関連バックナンバー
 2006年6月 6-2「ホートン・プラザ」(A-1.2 南カリフォルニア)
 2006年9月 12-2「ラ・チッタ・デラ」(J-3.2 神奈川)
 2008年2月 45-4「ホートン・プラザ」
 2008年2月 45-5「キャナルシティ博多」
 2008年2月 45-6「ラ・チッタ・デラ」

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2008.06.21

54-3 舞子公園の歩道橋(神戸市)

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いい画が撮れたなぁ、と自分でもかなり気に入ってしまったので、載せてみました。まさに「自画自賛」ですね。
真っ黒な屋根の東屋と、そこへ続く歩道橋はくっきりと写っています。それに対し、他の背景は霞がかかっていて、そのコントラストが面白いです。対岸の淡路島や、現実離れしたスケール感の明石海峡大橋が、幻のように見えてきます。画としてのバランスが良い位置には、大きなフェリーまで都合よく通ってくれています。


※関連バックナンバー
 2007年6月 29-5「舞子公園」(J-6 近畿)
  2007年3月 23-4「明石海峡の夕暮れ」(J-6 近畿)

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2008.08.16

57-9 錦天満宮(京都市)

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日本国内のアーケード商店街の分布というのは、どういうわけか西高東低らしく、街の中心商業地の通りという通りが屋根で覆われていて、アーケードが張り巡らされている風景というのは、東日本で生まれ育った私には、ひどく違和感があるのですが、西日本で暮らす人々にとっては日常的なものなんですかね。

・・・というわけで、ここ京都では神社がアーケード商店街の中に紛れ込んでいます。アーケードの中の神社は夜だというのに照明が煌々と明るく、まるで昭和の街並みをイメージしたテーマ・パークの内部、あるいはTVスタジオの中に造られたセットのように見えて、私にはどこかリアリティが感じられませんでした。

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2008.10.16

61-8 高野山壇場伽藍(和歌山県)

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高野山は、ユネスコ世界遺産にも登録された、日本仏教の聖地である「宗教都市」で、山に囲まれた街がほとんど宗教施設(寺院等)で埋め尽くされています。寺だけで一つの街が成立してしまうというあたりに、宗教というものの力の大きさを感じてしまいます。

これまでシリーズで取り上げてきたのが「都市の中の森」だとしたら、今回はロケーション的に「森の中の街」と言うべきでしょうか。街は周囲を山の木々に囲まれ、寺院の周りの植栽は和な感じのランドスケープがきめ細やかです。画面の背景に立ち並ぶひょろ長い木々は杉でしょうか?(違っていたらスミマセン) 屋根を遥かに追い越して先端が見えないほど背が高く、真っ直ぐ伸びている姿が印象的です。

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2008.10.21

62-1 国道369号(奈良市)

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奈良市の中心部から、奈良公園のある西側へと延びる通りです。緩やかなカーヴを描くなだらかな坂道の先には、木がほとんど生えていない芝の丘・若草山(※)が横たわっています。この広い通りを横切る架空線はありません。そして画面の左側には、奈良県庁舎等、頭頂部のデザインが印象的な建築が見えます。そうしたことから、ここでは自然と空に視線が行き、空の広さを感じられる心地よい坂道となっています。

※関連バックナンバー
 2006年5月 3-4「若草山」(J-6 近畿)

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2008.11.15

63-8 奈良公園・鷺池(奈良市)

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広大な奈良公園の南のはずれにあります。名所としてそれほど知られているわけでもなく、訪れる観光客の姿も少ないのですが、池の中央の浮御堂(うきみどう)とそこへと架かる橋の微妙なカーヴや、背後に見える山並みが美しかったので、取り上げてみました。

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2008.11.27

64-7 坂本駅(滋賀県大津市)

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2両編成のワンマン列車がのんびりと走る京阪電鉄石山坂本(いしやまさかもと)線の終点で、古くより信仰の対象とされた比叡山の玄関口となる駅です。

・・・の割には、とても現代的で、都会的なデザインの駅舎です。改札口へと続く前庭のようなアプローチは非常に奥行きがあります。改札口付近には両端を上に反らせたような大屋根が、プラットフォームにはガラスの三角屋根が架かっています。駅舎の前に彫刻が置かれていることもあって、まるで有名建築家が設計した現代美術館のエントランスのような雰囲気を持つ駅舎で、「第1回近畿の駅百選」にも選定されています。

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2008.12.22

66-5 新世界の食堂のファサード(大阪市)

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新世界は、大阪中心部の通天閣の足元あたりにあり、昭和の香りを強く漂わせる古くからの歓楽街で、東京で言えば、ちょっと浅草六区っぽい雰囲気が感じられます。

そんな街にあるこの食堂は、正面に巨大な黄金色のビリケンさんが鎮座していて、大阪の下町らしさを感じさせます。店先はたくさんの看板や提灯、幟で埋め尽くされ、まるで寄席の前のような賑やかさです。ただ、これだけたくさんの派手な物が並んでいるにもかかわらず、看板の色づかいやフォントの選択、全体の配置等はどこかバランスが取れていて、あまり下品な印象を与えないのは不思議です。

なお、当サイトは、基本的にお店の紹介を目的とはしておりません(というか、私は中には入ってもいません)。関心のある方は、画像に映っているお店の名前をたよりに、ご自分で調べていただくよう、お願いいたします。

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2009.01.20

68-2 なんばパークス(大阪市)

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段丘状の屋上庭園が設けられているのが特徴的な、旧大阪球場跡地を再開発して造られた大型商業施設です。

今回ご紹介する大峡谷の底のような風景の、両側の曲がりくねった壁面は、よく見ると横縞状にアース・カラー系で何色にも塗り分けられていて、断層地形をイメージさせます。ここに立った時私は、globe(エイベックス)の6thシングルIs this love1996年)のプロモーション・ヴィデオに出てくるアリゾナ州の大地を思い出しました。(どのくらいの方がわかってくださるでしょうか?)

ここを設計したのは、2008年2月頃を中心に当サイトでこれまでさんざん取り上げてきたジョン・ジャーディ氏です。そう聞けば、同じく彼が携わった東京・六本木ヒルズで似たようなデザインが見られる理由がよくわかるのではないかと思います。

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2009.02.23

70-4 六甲ケーブル(神戸市)

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神戸市街の背後に聳える六甲山を登るケーブル・カーです。ケーブル・カーは斜面上を走るというその性質上、どうしても床が傾いているものですが、ここの車体は特に傾斜がきついな、と感じました。しかも私が乗ったのは下りだったので、自由落下していく絶叫マシーンのようなスリルが味わえました。窓がなく、天井もガラス張りなので非常に開放感があり、通りぬける風がとても涼しく爽やかでした。トンネルに入るたびに車内が電飾で照らされるのも楽しく、遊び心に溢れた遊園地のアトラクションのような乗り物です。

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2009.03.07

71-6 夢京橋キャッスルロード(滋賀県彦根市)

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ここは観光名所である彦根城に隣接し、かつては市の商業・行政の中心として栄えていた地区だそうです。城下町が建設された当時の6mの幅員しかなかった通りを18mに拡幅するにあたり、沿道にあった町屋64軒全ての建て替えが必要となり、このような城下町らしい街並みが再生されました。

私の中では、昔ながらの日本的な街並みというのは保存されるべき過去のものでしかないという先入観があったのですが、ここでは両側2車線に停車帯、高木が列植された植栽帯、ゆったりとした歩道を備え、広々とした近代的な街路の両側に伝統的な和風の街並みが再現されていて、「和」と「モダン」という、都市の風景としてなかなか両立し得ないと思っていた要素が見事に調和しています。停まっている真っ赤な外車が街並みの中でよく映えていますね。外国の街並みをコピーするだけでなく、こうした日本的な文化を生かした新しい街並みを創造していこうとする試みは、是非見習ってほしいものだと思います。

また、ここで特筆すべきことは、かつては商業を営む家が3割しかなかったという程にまで衰退していた商店街が、積極的なテナント誘致を行った結果、商店の割合が8割にまで回復したという活性化の取り組みです。そんな低迷していた時代があったということが信じられないくらい、観光客にとって食べ歩きや土産物のショッピングが楽しめる魅力的な商店街としてすっかり生まれ変わっていました。

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