J-16 (京都市)

2021.01.14

104-4 宇治川派流と月桂冠大倉記念館(京都市伏見区)

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今回は京都・伏見の風景をご紹介いたします。

「伏見…」といえば「…稲荷大社」が有名ですが地域の中心はそれよりさらに南で、京都の中心部からは数km南下した所にあります。1931年に京都市内に編入されるまでは独立し、異なる歴史を歩んできた都市でした。安土桃山時代に豊臣秀吉が伏見城を中心とした城下町を整備して一大政治都市となり、江戸時代には淀川水運の重要な港町、旧大坂街道の宿場町として栄えました。幕末期に坂本龍馬をはじめとする討幕の志士たちが活躍した地としても知られ、彼が定宿としていた「寺田屋」が現在も残っています。街なかには水路が張り巡らされ、良質な地下水に恵まれたことから酒造りが盛んで、昔ながらの酒蔵や船宿が建ち並び、誰もがイメージするようないわゆる「京都」とはまた違った雰囲気があります。

画像は、そんな伏見を代表するような風景です。手前の「宇治川派流」は伏見城築城の際、建築資材を運ぶために造られた運河で、桜の名所となっているようです(私が来た時はまだ咲いていませんでした)。水辺に浮かんでいるのは「十石舟(じっこくぶね)」で、江戸から明治にかけて大坂と伏見の間を行き来した輸送船を屋形船仕様とし、伏見の街を巡る遊覧船として運航しているものです。そして対岸の、煙突と連続する三角屋根と色褪せた板壁がいい感じの建物は、有名酒造会社の企業博物館である「月桂冠大倉記念館」で、1909年築の酒蔵は近代化産業遺産の認定を受けています。

こんな絵になる場所が観光客で混雑することもなく(シーズン・オフだったからかもしれませんが)、普通の市街地の中にさりげなく、ひっそりと佇んでいるところに、長い歴史を有する街の奥深さを感じます。

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2021.01.12

104-3 鴨川デルタ(京都市)

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滋賀県に続いて、京都府・京都市内の風景です。

北東から流れる「高野川」と北西から流れる「加茂川」(画像右側)がY字型に合流して、鴨川が始まる場所には世界遺産「古都京都の文化財」の1つとして登録されている下鴨神社があり、南に向かって鋭角に突き出したその先端部分が公園となっています。ここがいわゆる「鴨川デルタ」です(河口にできた三角州でもないのに形状だけでこう呼ばれているのはちょっと違和感がありますが)。

地図上で見ているだけでも京都の街にとって象徴的な場所のような印象を受けますが、実際に訪れると風光明媚な市民の憩いの場となっており、近年はいくつかの映画のロケ地やアニメの舞台としても有名なのだそうです。画像をよく見ると水面すれすれに飛び石が置かれ、多くの人が川を渡って楽しんでいるのがわかるかと思いますが、これは1993年に川底の保護と親水空間の形成を目的に設置されたという比較的新しいもので、83基並んでいるそうです。

鴨川は京都という国内屈指の大都市を流れる河川ですが、河原に等間隔でカップルが並んでいたり、川沿いの料理店や茶屋が川の真上に「納涼床(川床)」を設けていたりと、人々の生活にとって極めて身近な存在であるように感じられます。市街地との高低差や川幅、水量等が大きすぎず、人間にとってちょうどいいスケール感だからなのでしょうか。

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2017.04.14

92-6 天龍寺大方丈(京都市)

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「大方丈」は英語で”Main Hall”と訳されていたので、「本堂」といったところでしょうか。英語を介して日本語の意味を知るというのも妙な話ですが…。前回(92-5)ご紹介した画像と逆の方向から撮ると、この「大方丈」が映ります。それとともに、紅葉に囲まれた池の風景を見物している人々で境内がごった返している様子が目に入ります。正直、寺らしい静かな環境でゆっくり落ち着いて景色を堪能できるという雰囲気ではありませんでした。平日ですらこの状態なのですから、秋に京都を訪れるということは相当の混雑を覚悟しろ、ということなのでしょう。

 

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2017.04.13

92-5 天龍寺曹源池庭園(京都市)

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昨年の「そうだ京都、行こう。」のコマーシャル・フィルムで取り上げられたのを見て、立ち寄ってみたのがこの天龍寺です。JR東海のこのキャンペーンはもう20年以上続いているわけですが、それでも未だにネタが尽きない京都という都市の懐の深さを実感させられます。嵯峨嵐山はこれまでも何度か訪れていたのに、恥ずかしながらそれまで私はこの寺の名前も場所も知らなかったのですが、有名な渡月橋のあたりまでもかつては寺域としていたという、東京・芝でいうところの増上寺のような、この地域における大地主的存在の寺院だったらしいです。

私が訪れたこの時期の紅葉の状態は「色づき始め」というそうです。燃え立つような真っ赤に染まる風景もいいですが、赤・黄・緑等、様々な色が混じったこの感じも悪くありませんね。プロのカメラマンの方のようには上手に撮れず、私の写真ではこの庭園の魅力が十分に伝えられてはいませんが、広い池の水面に青空や色とりどりの木々の姿が鏡のように映り込んでいる風景は、訪れて見る価値のあるものだと思います。

 

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2017.04.12

92-4 京都鉄道博物館・スカイテラスからの眺め(京都市)

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JR京都駅から、頑張れば何とか歩ける距離にある梅小路公園内に(近くにJR嵯峨野線の新駅が建設中らしく、その完成が待たれます)、昨年春に開館したばかりの「京都鉄道博物館」は、大変な人気を博しているようです。個人的には、首都圏にある「鉄道博物館」に比べて展示の内容がちょっと物足りないな、と感じてしまったのですが…。

 

そんな中、この「スカイテラス」からの眺めに、唯一「来た甲斐」を見出すことができました(失礼な言い方で申し訳ありませんが)。この博物館はJRの線路沿いに立地しているので、京都駅を発着する新幹線の姿を拝むことができます。そしてその背後には京都の街並みと、霞む空の中に浮かび上がる東寺の五重塔のシルエット…。「新幹線」と「五重塔」という、外国人が好みそうな東洋、あるいは日本らしさを象徴するような組み合わせのある風景が望めます。

 

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2010.03.23

74-4 嵯峨野観光鉄道と保津峡(京都市)

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嵯峨野観光鉄道は、電化・複線化のためルートが変更されたJR山陰本線の旧線を活用して、1991年からトロッコ列車を運行している日本初の純粋な観光専用鉄道、とのことで、風光明媚な保津川沿いを走るため、桜や紅葉の季節には大人気らしいです。観光専用鉄道ということで、車内では写真撮影があったり、車掌さんはアナウンスで観光ガイドをしたり、歌ったり(!)、途中駅から鬼が乗ってきたり(?!)と過剰なまでのアトラクションがあるので、子供のいる家族連れや、グループ旅行客とかでないと、ちょっと車内の高いテンションにはついていけないかもしれません・・・

そんなトロッコ列車がスピードを落として、車内アナウンスが乗客に 川下りの人々へ手を振るよう促しているタイミングで撮ったのがこのショットです。小雨が降り、遠くではガスも出ているような天気で、谷は深く、緑も濃く、本当に(笑)鬼が出てきそうな、ちょっとおどろおどろしささえ感じるような風景ですが、そこを走るトロッコの車体や、川下りを楽しむ人たちのボートや救命胴衣の色は明るく鮮やかで、そのコントラストに少し救われた気分になります。

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2010.03.22

74-3 鳥居本の街並み(京都市)

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京都市北西部の「嵯峨野」と呼ばれる地域に位置しており、愛宕神社の門前町として発展し、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い街並みです。私が訪れた時は観光シーズンではなかったからか、はたまた天気が悪かったせいなのか、「門前町」とはいえ行き交う人はまばらで、商魂たくましい土産物屋が軒を並べるような「観光地」っぽい賑わいがあるわけでもなく、静かな雰囲気の中で古(いにしえ)の時にたっぷりと思いを馳せることができました。

嵯峨野の、嵐山から化野(あだしの)念仏寺 にかけての辺りを歩いて行くと、田園風景あり、竹林あり、住宅街あり、そしてこのような古い街並みあり、と風景はとても変化に富んでいます。京都の街の喧噪からは離れた静かなエリアなのですが、決して田舎っぽいというわけではなく、都の香りが確かに届いているような上品さ、洗練が感じられるような気がします。東京で言えば鎌倉や、箱根、軽井沢、日光のような、昔ながらの保養地に感じるような・・・という表現でおわかりいただけるでしょうか? そして私は基本的に湿気の多い天気や曇り空というのは大嫌いなのですが、この辺りを歩いている分には小雨も、湿気も気にならないどころか、むしろ「和」を感じる風景に似つかわしくて魅力的とすら思えてきたのでした。もちろん、よく晴れた日の嵯峨野の風景も見てみたいとは思いますが・・・

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2010.03.21

74-2 ねねの道(京都市)

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清水寺から三年坂・二年坂を経て八坂神社へ向かう途中にこんな素敵な場所があるなんてつい最近まで知らず、昔からあったのかな?と思って調べてみたら、どうやら平成10年に電線地中化工事が完了した際に改名された通りらしく、ということは京都の中ではまだ比較的新しい観光名所のようです。

画面右側を高台寺の緑に面したこの通りは、道幅が広々としている割には車があまり通らない、御影石が敷き詰められた広場のような空間で、気持ちよく散策が楽しめます。電線地中化工事の効果か、開放感が味わえ、景色もすっきりとしています。土産物屋等が建つ画面左側の街並みも清新ながら情緒が感じられていいですね。

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2010.03.20

74-1 京都タワーから見た京都市街(京都市)

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今回のシリーズ、まずは京都の玄関口からスタートです。そう言えば、当サイトの記念すべき第1回目で取り上げたのは「京都駅」でした・・・。

京都タワーは、そのJR京都駅前に聳え立つ高さ131mの展望塔です。京都はこれまで5~6回ほど訪れて、ここの地下にある銭湯は何度か利用したことがあったのですが、上の展望台には長らく昇ったことがありませんでした。伝統的な古都の景観を破壊している高層建築に訪れる価値などないという思いが強くあったからだったのですが、高層ビルがほとんどない京都の街を見晴らしの利く高い場所から眺めるというのも、なかなか新鮮な体験でした。

画像左側に一部赤い鉄骨のカーヴが見えていますが、ここの展望台は構造が面白く、ガラス張りの空飛ぶ円盤の中にいるような近未来チックな雰囲気が味わえます。

そして上空から見る京都市街は整然としていますね。画面中央を走っているのは、「今朱雀」と呼ばれ、京都駅から真北へ伸びるメイン・ストリート、烏丸通(からすまどおり)です。本来真っ直ぐ伸びているはずの通りが、東本願寺(画面左側に巨大な体育館のような建物が緑に囲まれて建っている辺り)の前を通る部分だけ大きく蛇行しているのが妙に気になります。これにはいろいろ曰くがあるらしいですが、ここでは省略させていただくとして・・・。

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2008.08.16

57-9 錦天満宮(京都市)

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日本国内のアーケード商店街の分布というのは、どういうわけか西高東低らしく、街の中心商業地の通りという通りが屋根で覆われていて、アーケードが張り巡らされている風景というのは、東日本で生まれ育った私には、ひどく違和感があるのですが、西日本で暮らす人々にとっては日常的なものなんですかね。

・・・というわけで、ここ京都では神社がアーケード商店街の中に紛れ込んでいます。アーケードの中の神社は夜だというのに照明が煌々と明るく、まるで昭和の街並みをイメージしたテーマ・パークの内部、あるいはTVスタジオの中に造られたセットのように見えて、私にはどこかリアリティが感じられませんでした。

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