J-08 (横浜)

2008.08.26

58-5 海の公園の駐車場(横浜市)

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前回(58-4)の駐車場はパームツリーでしたが、今回は日本の海辺の風景によく似合う松が植えられています。何も植わってなければただのアスファルトの空地が広がるだけの駐車場が、首都圏近郊のアーバン・リゾートのエントランスに相応しい雰囲気を盛り上げるような、ちょっとした松林の空間になっています。

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2008.08.02

57-1 クイーンモール(横浜市)

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186haにも及ぶ、横浜都心臨海部の再開発地区である広大な「みなとみらい21」には、3つの主要な歩行者軸が設定されています。そのうち旧来からの横浜都心部の玄関口であったJR桜木町駅と、港に面したコンベンション施設「パシフィコ横浜」を結ぶように設定されているのが「クイーン軸」で、オフィスビルやショッピング・モールから成る複合施設「クイーンズスクエア」の建物内を貫通している区間が「クイーンモール」と呼ばれています。屋根の付いた屋内空間ですが、土地区画整理事業によって整備された、れっきとした公共の歩行者専用通路です。

天井が高く、幅員が広く、街路樹のように木も植えられているので、歩いていると屋内であることを忘れそうになるほど開放感のある空間です。壁や床の色使いが白っぽいので、天窓からの光をよく反射して、明るい雰囲気です。また、単純に真っ直ぐに貫いているのではなく、途中で若干折れ曲がっていたり、高低差がついていたりするのも、景観に変化を与えていて、長い距離も退屈することなく歩けるような気がします。

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2008.07.16

56-2 みなとみらい線新高島駅(横浜市)

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地下鉄の駅のデザイン化に関しては、前回(56-1)取り上げた東京メトロ副都心線より、4年前に開業したこちらの横浜高速鉄道・みなとみらい線の方が「先輩」にあたります。みなとみらい線各駅の内装デザインはどれも、駅の立地する地域の個性を反映した、たいへん凝ったものになっていて、隣り合った駅でも全く違った雰囲気が味わえます。横浜の都心部という、エリアごとの「キャラが立っている」地域だからこそなせる技なのですが、さすがは古くから都市デザインに取り組んできた横浜市が出資する鉄道会社だ、と思わされます。「こんなに金かけて大丈夫なのかな?」と心配するくらいなのですが、莫大な地下鉄の建設費全体と比べたら、ほんの微々たるものらしいです。わかったような、わからないような理屈ですが・・・

ほんとうはこのシリーズで一駅ずつご紹介したいくらいなのですが、今回フィーチャーするのは、今のところ沿線で最も地味な(唯一、各駅停車しか停まらない)駅、新高島駅です。

この駅のプラットフォームのコンセプトは「深海」らしいです。地下空間というと、とにかく明るく造ろうとする傾向が強いように思うのですが、ここは暗さを強調するかのように、漆黒とネイヴィー・ブルーが支配する空間で、クールな大人の雰囲気を漂わせています。そして、全体的に暗い割には天井がとても高く、どこか爽快さも味わえます。

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2008.06.14

53-7 瀬谷区の住宅街(横浜市)

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地区の詳細については、バックナンバーをご覧ください。
暖色系のパステル・カラーに塗り分けられた街並みは、洋菓子のようにどこか甘口な風景です。
この風景を見ていると、ディヴェロッパーにとって、住宅とはあくまで商品なんだなぁ、と改めて強く感じさせられます。だから販売時点のインパクトが勝負で、そのためにパッケージ・デザインはキャッチーなものでなければならない、という訳です。ただ、住宅はあくまで、景観を構成する要素としてその場所に何十年も永続的に存在していく訳で、長い目で見ればもうちょっと見飽きない、地域に馴染んだデザインの方がよいのかな、という気もしますが。

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2008.04.27

50-8 四季の径(横浜市)

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横浜の郊外に鉄道会社が開発した高級住宅街「緑園都市」の中を通る歩行者専用道路で、両側にはお屋敷の庭を思わせるように、様々な色どり、形、大きさの木々が植えられています。

この道は、延長上に駅が見えていることからわかるように(画像はクリックすると拡大します)、鉄道が通るトンネルの上に沿ってルートが設けられています。必然的に駅に通じる最短経路となるわけですから、車を気にせず、その名の通り四季の移ろいを感じながら歩ける、安全で快適な通勤・通学路として機能していることでしょう。

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2008.03.14

47-7 横浜ベイサイドマリーナ(横浜市)

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横浜市南部のウォーターフロントに立地する、日本におけるアウトレット・モールの草分け的存在「横浜ベイサイドマリーナ ショップ&レストランツ」の風景です。この施設には、「(米国東海岸の、観光・リゾート地として有名な)ナンタケット島の捕鯨船が、助けた赤ちゃん鯨に導かれて横浜に漂着し、乗っていた漁師たちがこの地に棲みついて、故郷ニューイングランドの港町に似せた家が立ち並ぶ町を造った」というコンセプト・ストーリーがあるそうです。・・・どうぞご勝手に(笑)。

それはともかく、アウトレット・モールというのはその性格上、どうしても建物はローコストであることが求められます。そういう施設にとって、ツーバイフォー工法のような簡素な木造建築で構成される米国東海岸風の街並みというコンセプトは、非常にマッチしていたのかな、と思います。これが「宮殿風」や「城郭風」だとしたら、実物との出来上がりのギャップがあまりにも大きくて、興醒めしてしまうかもしれませんので。

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2008.03.02

47-1 大倉山エルム通り(横浜市)

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東京郊外の、私鉄沿線の駅前の、よくある商店街です。・・・街並みがほぼギリシャ神殿風に統一されていることを除けば!

数あるネタ元の中から、なぜこの建築様式が選ばれたかというと、一応根拠はあって、町名・駅名の由来である近隣の丘の上に、街のシンボルであるギリシャ神殿風の洋館「大倉山記念館」(「大倉精神文化研究所」として昭和7年に設立)が建っているから、ということらしいです。

しかし、沿道に並ぶ小規模な店舗の一つひとつに、構造と無関係に重厚な円柱がわざわざ付いているというのは、いかにも大袈裟です。ギリシャにだってこんな街並みは存在しないんじゃないでしょうか。そしてギリシャ神殿風の米屋、ギリシャ神殿風の畳屋・・・正気の沙汰とは思えません(苦笑)。日本人って、意外とユーモアのわかる民族なんですね(笑)。

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2007.10.18

38-2 元町ショッピングストリート(横浜市)

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バッグの「キタムラ」等、全国的にも名を知られる商店が本拠を構え、1970年代には「ハマトラ・ファッション」の発信基地となった(んですか? あまり詳しくないんですが・・・)、横浜を代表するおしゃれな商店街で、ショッピングの面での魅力もさることながら、魅力的な街路空間というハード整備の面でも、先駆的な取り組みを行ってきました。

もともとここは幅員がわずか8mしかない道路で、店先に連続する路上駐車が通りの景観を阻害する等の問題を抱えていました。そこで、ゆとりある歩行空間の確保のため、各商店は建て替えの際に敷地内の1階部分を1.8mずつセットバック(壁面後退)させるという協定を結び、20年以上もの歳月をかけて、通り全体に連続した歩行空間を生み出しました(2階部分がせり出してアーケードのようになっているのは、そのためです)。

さらに公共空間である道路の整備に際して、1.25m幅の歩道が新設されたので、セットバック分と合わせて実質上「歩道」の幅員は3.05mとなりました。電柱・電線は撤去され、車の速度抑制と景観の変化を狙って車道を蛇行させ、停車帯を左右交互に配置するという工夫もなされました。元町のハイセンスなイメージに合うよう、路面は石畳に舗装され、街路灯やベンチなどの「ストリート・ファーニチュア」の材質も、高級な質感のものが置かれています。

・・・このように、ショッピングに興味のない人種にとっても、散策しているだけで楽しくなるような通りを造ってくださったことに、私は感謝したいと思います。物を買って街にお金を落とすということはできませんが、ここを積極的に歩くことで、少しでも賑わいづくりに貢献できれば、とは思っております(笑)。

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2007.08.22

34-5 横浜情報文化センター(横浜市)

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かつてここには、昭和4年に建てられた、4階建ての「横浜商工奨励館」があり、長らく閉鎖されたままになっていました。しかし、ここは横浜の都心の一等地。土地は有効利用したい。でも歴史を感じさせる景観は残したい・・・そんなわけで、旧い建物はファサードだけを残して、奥に高層ビルを建てたのが、2000年にオープンしたこの情報文化センターです。新しいビルとはいえ、デザインは温かみのあるトラディショナルな感じで、旧い建物との調和が図られています。内部も一部保存されていて、重厚な階段や貴賓室などに当時の面影が偲ばれます。

横浜の都心部には近代建築が多く建てられ、このような形で保存・活用されているケースもよく見られます。それぞれの建物は夜になるとライトアップがされています。横浜を散策する機会があったら、海沿いばかりでなく、是非通りを一本中に入って、クラシカルな建物めぐりを楽しんでみてください。

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2007.05.24

28-3 横浜八景島シーパラダイス(横浜市)

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「横浜」を名乗ってはいますが、市域のほぼ最南端、都心部から10kmほど離れた地域に立地しています。面積約24haの八景島は、工場や港湾用地としてではなく、最初からレクリエーション施設整備のために埋め立てられた人工島なので、海岸線の形状からしてテーマパーク仕様に造られており、島内は人工的なリゾート純度が極めて高い、浮かれた雰囲気が漂っています。水族館や絶叫マシン等様々なアトラクションがありますが、島への入場じたいは無料なので(その分アトラクション料金が高めな気がしますが)、一銭も払うことなく遊園地気分が味わえます。

画像は「ベイマーケット&レストランプラザ」と呼ばれる一角で、水面を囲むようにボードウォークが整備され、賑わっています。水面上では様々なイヴェントも開催されており、一帯は島の中心市街地の広場のような位置づけにあるのでしょう。

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