94-35 南宋御街・その4(中国・杭州)
「南宋御街」は、いくつかのブロックを貫く通りですが、各ブロックの両端には門が設けられていて、この画像の奥にもそれが見えています。その門は、商店街等の入口に設けられるゲートのように、来街者を迎え入れるためのものというよりは、開口部がわずかに絞られた、どちらかというと「壁」のような造りです。「御街」には「皇帝専用の道」という意味があるらしいのですが(皇帝だけを対象とした商店街で果たして経営が成り立つのでしょうか?)、通りをわざと閉鎖的な空間にして皇帝の神秘性を高めようとしているかのようにも思えます。
昨年末からの長きに渡ってお送りしてきた、中国シリーズ第2弾「蘇州・杭州の風景」も、この投稿を以って終了となります。お付き合いいただき、ありがとうございました。またいつかお会いしましょう!
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